*一部の作品に画・音の不良箇所がありますことを予めお詫び申しあげます
*「デジタル上映」の記載がない作品は、全て35mm上映となります
S11('36)/日活京都/白黒/スタンダード/1時間22分
■監督:山中貞雄■脚本:三村伸太郎■撮影:町井春美■音楽:西梧郎■出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、原節子、市川扇升、高勢実乗、山岸しづ江
早世の天才監督・山中貞雄が遺した名作に、デビュー間もない原が出演した貴重な一作。甘酒屋の娘(原)を救うため、二人の無頼漢が立ち上がる。15歳の原の神話的とも言える美しさに陶然させられる。
2016年
8月27日(土)11:00
8月28日(日)17:45
8月29日(月)16:30
8月31日(水)14:15
9月1日(木)12:00
9月2日(金)19:15
S12('37)/東宝/白黒/スタンダード/1時間31分
■監督:山本薩夫■原作:吉屋信子■脚本:木村干依男、八住利雄■撮影:友成達雄■音楽:伊藤昇■美術:中古智■出演:英百合子、原節子、入江たか子、岡譲二、丸山定夫、三島雅夫、佐伯秀男
吉屋信子の連載小説の映画化で、身分違いの結婚が思わぬ不幸を招く、母ものの名作。東宝専属となった原は、瞬く間にスター女優の仲間入りを果たした。17歳の女学生姿は、まさに国宝級!
*東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 |
2016年
8月27日(土)13:15
8月28日(日)15:30
8月30日(火)19:15
S22('47)/松竹大船/白黒/スタンダード/1時間29分
■監督・原作:吉村公三郎■脚本:新藤兼人■撮影:生方敏夫■音楽:木下忠司■美術:浜田辰雄■出演:森雅之、原節子、滝沢修、津島恵子、逢初夢子、清水将夫、神田隆、殿山泰司
戦後の変革の中、名門華族の安城家も没落の時を迎え、当主・忠彦(滝沢)は最後を飾る舞踏会を開く―。キネ旬ベスト10第一位に輝いた本作で、原は現実を見つめる次女を演じ、トップ女優の座へ。
2016年
8月27日(土)15:30
8月28日(日)13:15
8月29日(月)19:15
8月30日(火)12:00
8月31日(水)16:30
9月1日(木)14:15
9月2日(金)16:30
S24('49)/松竹大船/白黒/シネスコ/1時間29分
■監督:木下惠介■脚本:新藤兼人■撮影:楠田浩之■音楽:木下忠司■美術:小島基司■出演:原節子、佐野周二、東山千栄子、佐田啓二、坂本武、青山杉作、村瀬幸子
戦後成金の男(佐野)と、家のために結婚を望む没落華族の令嬢(原)が繰り広げるお見合い騒動。木下作品唯一の原出演作で、コメディエンヌとしての才能も開花させた、都会的なラブコメディ。
2016年
8月27日(土)17:45
8月29日(月)12:00
8月30日(火)14:15
8月31日(水)19:15
9月1日(木)16:30
9月2日(金)12:00
S32('57)/東宝/白黒/スタンダード/1時間38分
■監督:熊谷久虎■原作:高村光太郎■脚本:八住利雄■撮影:小原譲治■音楽:團伊玖磨■美術:清水喜代志■出演:原節子、山村聰、青山京子、太刀川洋一、三津田健、三好栄子、柳永二郎
詩人で彫刻家の高村光太郎が、妻・智恵子について綴った詩集「智恵子抄」を原作とした、美しい文芸映画。原は、繊細で純真な智恵子を全身全霊で演じてみせた。監督の熊谷久虎は、原の義兄。
2016年
8月28日(日)11:00
8月29日(月)14:15
8月30日(火)16:30
8月31日(水)12:00
9月1日(木)19:15
9月2日(金)14:15
S24('49)/松竹大船/白黒/スタンダード/1時間48分
■監督:小津安二郎■原作:広津和郎『父と娘』■脚本:野田高梧、小津安二郎■撮影:厚田雄春■音楽:伊藤宜二■美術:浜田辰雄■出演:原節子、笠智衆、月丘夢路、杉村春子、桂木洋子、宇佐美淳、三島雅夫
娘の結婚をめぐる父娘の情愛を描き、戦後の小津の世界を確立させた傑作。小津作品初参加の原は、以後常連となり、本作と同じ役名で『麥秋』『東京物語』にも出演、"紀子三部作"と称されるまでに。
2016年
9月3日(土)11:00
9月4日(日)18:30
9月5日(月)12:00
9月6日(火)14:30
9月7日(水)17:00
9月8日(木)19:30
9月9日(金)12:00
S26('51)/松竹大船/白黒/スタンダード/2時間5分
■監督:小津安二郎<■脚本:野田高梧、小津安二郎■撮影:厚田雄春■音楽:伊藤d二■美術:浜田辰雄■出演:原節子、淡島千景、笠智衆、佐野周二、杉村春子、三宅邦子、東山千栄子
長女・紀子(原)の縁談を機に、鎌倉に暮らす三世代家族の間に様々な波紋が広がる。大家族の中で自らの意思を貫く原の、凛とした佇まいが胸を打つ。家族が迎える転機を、豊かな筆致で綴る小津の名篇。
*デジタル上映
2016年
9月3日(土)13:15
9月4日(日)16:00
9月5日(月)14:15
9月6日(火)12:00
9月7日(水)19:15
9月8日(木)17:00
9月9日(金)19:15
S28('53)/松竹大船/白黒/スタンダード/2時間16分
■監督:小津安二郎■脚本:野田高梧、小津安二郎■撮影:厚田雄春■音楽:斎藤高順■美術:浜田辰雄■出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、山村聰、杉村春子、香川京子、東野栄治郎
上京したものの息子と娘に冷遇された老夫婦を、戦死した次男の嫁・紀子(原)だけが温かく迎える…。世界に誇る小津の代表作。原は穏やかな微笑みで見る者を魅了し、最後の突然の慟哭も心に刺さる。
2016年
9月3日(土)16:10
9月4日(日)13:15
9月5日(月)16:50
9月6日(火)19:15
9月7日(水)12:00
9月8日(木)14:15
9月9日(金)16:30
S26('51)/東宝/白黒/スタンダード/1時間37分
■監督:成瀬巳喜男■原作:林芙美子■脚本:井手俊郎、田中澄江■監修:川端康成■撮影:玉井正夫■音楽:早坂文雄■美術:中古智■出演:原節子、上原謙、島崎雪子、杉葉子、杉村春子、小林桂樹、花井蘭子、山村聰
倦怠期の夫婦(原、上原)の家に、家出した姪が転がりこみ…。原は、複雑な心情の妻を、多彩な表情で軽妙に好演。成瀬も、生活感にじむ原の新境地を引き出し、以後の傑作群の礎となる名作を作りあげた。
2016年
9月3日(土)19:00
9月4日(日)11:00
9月5日(月)19:30
9月6日(火)16:50
9月7日(水)14:50
9月8日(木)12:00
9月9日(金)14:15
S24('49)/東宝=藤本プロ/白黒/スタンダード/1時間32分
■監督:今井正■原作:石坂洋次郎■脚本:今井正、井手俊郎■撮影:中井朝一■音楽:服部良一■美術:松山崇■出演:原節子、木暮実千代、池部良、杉葉子、伊豆肇、龍崎一郎、若山セツコ、藤原釜足
戦後の映画史を語るうえで欠かせない青春ドラマの金字塔。田舎町の女子高で、自由恋愛をめぐり巻き起こる騒動を軽快に描く。原は、都会から来た進歩的な女教師・雪子を演じ、代表作の一本とした。
2016年
9月10日(土)11:00
9月11日(日)13:15
9月12日(月)16:30
9月13日(火)12:00
9月14日(水)14:15
9月15日(木)16:30
9月16日(金)12:00
S24('49)/東宝=藤本プロ/白黒/スタンダード/1時間23分
■監督:今井正■原作:石坂洋次郎■脚本:今井正、井手俊郎■撮影:中井朝一■音楽:服部良一■美術:松山崇■出演:原節子、木暮実千代、池部良、杉葉子、伊豆肇、龍崎一郎、若山セツコ、藤原釜足
町をあげた恋愛騒動の行方はいかに…?原は、本作と『晩春』『お嬢さん乾杯』の演技が評価され、毎日映画コンクール女優演技賞を受賞。軽快に自転車に乗る、あの有名すぎるシーンをぜひスクリーンで!
2016年
9月10日(土)13:15
9月11日(日)15:30
9月12日(月)19:15
9月13日(火)14:15
9月14日(水)16:30
9月15日(木)19:15
9月16日(金)14:15
S30('55)/東宝/白黒/スタンダード/1時間38分
■監督:熊谷久虎■原作:林房雄『美しき母への讃歌』■脚本:浄明寺花子■撮影:山田一夫■音楽:中田喜直■美術:北川恵笥■出演:原節子、佐分利信、野口泰史、磯村みどり、多々良純、清川玉枝、小杉義男
事業に失敗した夫と別れ、息子と共に知人宅に身を寄せることになった妻の苦労と、母を助け成長する息子の姿を丹念に描く感動篇。原の母親役は、同年公開『ノンちゃん雲に乗る』に続き二作目。
2016年
9月10日(土)15:30
9月11日(日)17:45
9月12日(月)12:00
9月13日(火)19:15
9月14日(水)12:00
9月15日(木)14:15
9月16日(金)16:30
S31('56)/東宝/白黒/スタンダード/1時間52分
■監督:佐分利信■原作:今日出海『この十年』■脚本:井手俊郎■撮影:山田一夫■音楽:團伊玖磨■美術:北猛夫、清水喜代志■出演:原節子、小林桂樹、佐分利信、三船敏郎、八千草薫、藤間紫、浜田百合子
戦病死した戦友の妻(原)と結婚した男(佐分利)は、妻から別れ話を切り出され…。変わりゆく戦後の世相を描く社会派メロドラマ。戦争の影を絶ち、真実の愛に生きる不貞の妻を演じた原の色香が眩しい。
2016年
9月10日(土)17:45
9月11日(日)11:00
9月12日(月)14:15
9月13日(火)16:30
9月14日(水)19:15
9月15日(木)12:00
9月16日(金)19:15
S26('51)/松竹大船/白黒/スタンダード/2時間46分
■監督:黒澤明■原作:ドストエフスキー■脚本:久板栄二郎、黒澤明■撮影:生方敏夫■音楽:早坂文雄■美術:松山崇■出演:森雅之、三船敏郎、原節子、久我美子、志村喬、東山千栄子
政治家の愛人(原)に心を奪われた二人の男(森、三船)が辿る、愛と憎悪の行く末――。ドストエフスキーの名作を、黒澤が執念を燃やし、映画化した文芸巨篇。妖しい翳を漂わせる原の美貌にひきこまれる。
2016年
9月17日(土)13:15
9月18日(日)15:30
9月19日(祝・月)11:00
9月20日(火)19:15
9月21日(水)14:15
9月22日(祝・木)15:30
9月23日(金)12:00
S27('52)/東宝/白黒/スタンダード/1時間37分
■監督:千葉泰樹■脚本:橋井手俊郎、吉田二三夫■撮影:飯村正■音楽:飯田信夫■美術:北猛夫、浜上兵衛■出演:原節子、三船敏郎、杉葉子、小泉博、森繁久彌、清川虹子、河村黎吉、飯田蝶子
路上の似顔絵描き・ユキ(原)は、ニセ宝石騒動に巻き込まれ…。三船や森繁ら大物俳優が繰り広げるドタバタ劇の贅沢なこと!上品な役が多い原が、自由に生きる女性を溌剌と演じた珍しい一本。
2016年
9月17日(土)16:40
9月18日(日)13:15
9月19日(祝・月)18:40
9月20日(火)12:00
9月21日(水)17:40
9月22日(祝・木)19:00
9月23日(金)15:30
S33('58)/東京映画/白黒/スタンダード/1時間40分
■監督:川島雄三■原作:川端康成■脚本:田中澄江、井手俊郎、川島雄三■撮影:飯村正■音楽:黛敏郎■美術:小島基司■出演:原節子、森雅之、久我美子、香川京子、三橋達也、石浜朗、丹阿弥谷津子
川端文学を鬼才・川島が映画化した異色の女性映画。二人の若い娘と暮らす倦怠期の中年夫婦の憂鬱を描く。原と久我のキスシーンに驚愕!若き美輪明宏が歌いあげる強烈なオープニング曲など、とにかく衝撃作!
2016年
9月17日(土)18:50
9月18日(日)11:00
9月19日(祝・月)14:30
9月20日(火)16:30
9月21日(水)12:00
9月22日(祝・木)13:15
9月23日(金)19:40
S31('56)/東宝/白黒/スタンダード/1時間30分
■監督:成瀬巳喜男■原作:岸田國士『驟雨』『紙風船』他■脚本:水木洋子■撮影:玉井正夫■音楽:斎藤一郎■美術:中古智朔■出演:原節子、佐野周二、香川京子、小林桂樹、根岸明美、加東大介、伊豆肇、長岡輝子
些細な喧嘩の絶えない夫婦(原、佐野)が、周囲に起こる出来事を通して変わっていく。成瀬が、夫婦の複雑な機微を、細やかに綴った心和む好篇。きびきびとした仕草で動く原の、軽快な演技が楽しい。
2016年
9月17日(土)11:00
9月18日(日)19:00
9月19日(祝・月)16:40
9月20日(火)14:15
9月21日(水)19:50
9月22日(祝・木)11:00
9月23日(金)17:40
S29('54)/東宝/白黒/スタンダード/1時間34分
■監督:成瀬巳喜男■原作:川端康成■脚本:水木洋子■撮影:玉井正夫■音楽:斎藤一郎■美術:中古智■出演:原節子、山村聰、上原謙、長岡輝子、杉葉子、中北千枝子、丹阿弥谷津子
夫の浮気に耐える嫁(原)、その嫁を思いやる義父(山村)。二人の間には親子以上の感情が通い始め…。この名作で成瀬は、原が醸し出す艶やかなエロチシズムを、新鮮な魅力として見事に際立たせた。
2016年
9月24日(土)11:00
9月25日(日)18:10
9月26日(月)17:10
9月27日(火)14:15
9月28日(水)12:00
9月29日(木)16:45
9月30日(金)19:15
S34('59)/東宝/白黒/シネスコ/1時間35分
■監督:丸山誠治■原作:由起しげ子『試験別居』■脚本:田中澄江■撮影:小泉福造■音楽:斎藤一郎■美術:浜上兵衛■出演:森雅之、原節子、団令子、丹阿弥谷津子、南美江、佐原健二、江原達怡
夫の不貞に腹を立て、幼子を連れて家出した主婦(原)の小さな冒険。潔癖で生真面目な女は原のはまり役である。女ざかりで魅力あふれる団や、身勝手な夫を演じる森のダメ男ぶりも面白い。
2016年
9月24日(土)13:15
9月25日(日)16:10
9月26日(月)19:15
9月27日(火)12:00
9月28日(水)19:20
9月29日(木)14:40
9月30日(金)17:10
S35('60)/松竹大船/カラー/スタンダード/2時間9分
■監督:小津安二郎■原作:里見■脚本:野田高梧、小津安二郎■撮影:厚田雄春■音楽:斉藤高順■美術:浜田辰雄■出演:原節子、司葉子、佐分利信、岡田茉莉子、佐田啓二、桑野みゆき、中村伸郎、北竜二
未亡人の母(原)を気遣い、結婚に踏み切れない娘(司)のために、母の再婚話が企てられ…。愉快で味わい深い、小津晩年の感動作。母親役も板についてきた原と、小津作品初出演の司、岡田との共演が眼福。
2016年
9月24日(土)15:30
9月25日(日)13:30
9月26日(月)12:00
9月27日(火)19:15
9月28日(水)16:45
9月29日(木)12:00
9月30日(金)14:30
S35('60)/東宝/カラー/シネスコ/2時間2分
■監督:成瀬巳喜男■脚本:井手俊郎、松山善三■撮影:安本淳■音楽:斎藤一郎■美術:中古智■出演:三益愛子、原節子、高峰秀子、森雅之、仲代達矢、宝田明、団令子、杉村春子
東京の中流家庭・坂西家には、経済的な問題から危機が訪れつつあった――。豪華スターが顔を揃えた家族ドラマの逸品で、実家に出戻った長女をたおやかに演じた原の、成瀬映画最後の出演作となった。
2016年
9月24日(土)18:10
9月25日(日)11:00
9月26日(月)14:40
9月27日(火)16:30
9月28日(水)14:15
9月29日(木)19:15
9月30日(金)12:00