昭和は遠くなりにけり。
平成もいよいよ最後の年を迎える今年、
昭和史にその名を刻んだ、元祖「君の名は」の登場です。
戦後の日本映画史に燦然と輝く、国民的映画の名作を、
今こそスクリーンで!
2019年2月16日(土)〜22日(金)
かいせつ■1952年、ラジオドラマのシナリオとして劇作家・菊田一夫が書き下ろした物語で、東京大空襲の夜に出会った男女が辿る数奇な運命を描いた大河ドラマ。戦中・戦後の混乱を背景に描かれたメロドラマは、まだ戦争の傷跡を深く残す人々の胸に響き、「放送時間になると銭湯の女湯から客が消える」という伝説が生まれるほどの人気を集めました。
ラジオドラマのヒットを受け、豪華俳優陣を配して製作された映画は、1953年9月から1954年4月にかけ、全三部作として公開され、いずれも超大ヒットを記録、岸恵子演じるヒロインのスカーフ姿を真似た"真知子巻き"など、社会現象ともいえる一大ブームを巻き起こしたのです。
本作は、こうした人気のみならず、作品としても高く評価されてきましたが、長尺であるため、なかなか三部作を通してご覧いただくことは難しかったと思います。すでに総集編をご覧になったことのある方にも、全編通してじっくりご覧いただきたく、今回は公開65周年を記念しまして、一週間の特集上映を開催いたします。ぜひこの機会に、三部作の完走を目指していただければと思います。