「鉄道ペディア」編集部&書泉グランデ書店員が選んだ
2016年8月6日(土)〜26日(金)
駅や鉄道は映画の中で、別れや旅立ち、そして出会いの舞台として使われてきました。それは鉄道が心の"触媒"として働き、人々に勇気と希望を与えてくれるからです。それだけではありません。観客に「何かが始まる予感」を与えてくれる鉄道は、物語の幕開きにも、場面転換にも、幕引きにも似合います。
神保町シアターでは、鉄道大百科「鉄道ペディア」の刊行を機に、誰もが明日への希望を抱き、鉄道が輝いていた時代の"鉄道映画"を厳選してお届けします。DVD化されている定番映画もありますが、映画館のフルスクリーンで見れば、臨場感は液晶テレビの比ではありません。きっとまた、新しい発見があるはずです。もう一度、昭和の鉄道シーンにどっぷりと浸ってみませんか。
鉄道が交通インフラの主役であった昭和30・40年代は、庶民に鉄道が寄り添いながら生活が成り立っていました。映画のなかでは誰もが明日を夢見て、鉄道も輝いています。単に懐かしいと感じるだけでなく、描かれる鉄道シーンに日本人のメンタリティーを重ねられるような映画を選びました。
『家族』 昭和45年 カラー 監督:山田洋次 出演:井川比佐志、倍賞千恵子、木下剛志、瀬尾千亜紀、笠智衆
『張込み』 昭和33年 白黒 監督:野村芳太郎 出演:大木実、宮口精二、高峰秀子、田村高廣、内田良平
『男はつらいよ 望郷篇』 昭和45年 カラー 監督:山田洋次 出演:渥美清、倍賞千恵子、前田吟、長山藍子、杉山とく子、井川比佐志、笠智衆
『太陽が大好き』 昭和40年 白黒 監督:若杉光夫 出演:浜田光夫、太田雅子(梶芽衣子)、芦川いづみ、鈴木瑞穂、大森義夫 *デジタル上映
小林利之 こばやし としゆき
幼少の頃よりきっぷ収集や鉄道雑誌を読み、総武線の黄色い電車を愛する。思い出の列車は101系。喜劇も大好きな書泉グランデ店長。
広瀬祐理 ひろせ ゆうり
鉄道書の入荷の合間に駅スタンプを集め、目指すは全線完乗。書泉グランデ6F・鉄道フロア担当。
東京都千代田区神田神保町1-3-2 TEL. 03-3295-0011
『喜劇 急行列車』 昭和42年 カラー 監督:瀬川昌治 出演:渥美清、佐久間良子、小沢昭一、西村晃、楠トシエ、大原麗子、三原葉子
『ある機関助士』 昭和38年 カラー 監督:土本典昭 出演:(機関士)中島鷹雄、(機関助士)小沼鹿三 *デジタル上映
『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』 平成22年 カラー 監督:錦織良成 出演:中井貴一、高島礼子、三浦貴大、本仮屋ユイカ、奈良岡朋子
『大いなる驀進』 昭和35年 カラー 監督:関川秀雄 出演:中村賀津雄、三國連太郎、佐久間良子、中原ひとみ、久保菜穂子
『指導物語』 昭和16年 白黒 監督:熊谷久虎 出演:丸山定夫、原節子、藤田進、北沢彪、若原春江
『泥だらけの純情』 昭和38年 カラー 監督:中平康 出演:吉永小百合、浜田光夫、和泉雅子、小池朝雄、細川ちか子
『駅 STATION』 昭和56年 カラー 監督:降旗康男 出演:高倉健、倍賞千恵子、いしだあゆみ、烏丸せつこ、古手川祐子、田中邦衛
『点と線』 昭和33年 カラー 監督:小林恒夫 出演:南広、山形勲、高峰三枝子、加藤嘉、志村喬
小学館ウイークリーブック
週刊 鉄道ペディア 国鉄・JR篇
毎週火曜日発売
価格:(各)680円(税込)
※第1巻のみ特別価格 500円(税込)
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