特別上映会

柳原白蓮が生きた時代
―サイレント映画『麗人』特別上映会

"大正三美人"の一人に数えられ、いわゆる「白蓮事件」で知られる歌人・柳原白蓮。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」をきっかけに注目され、
愛と自由を求めて生きたその姿は、
いまを生きる多くの女性たちに深い感銘を与えることとなりました。
白蓮が生きた時代とは、どのような時代だったのか。
実際のエピソードも盛りこみ、当時大ヒットを記録した1本の映画―『麗人』から読み解いていきます。

*サイレント映画につきピアノによる生伴奏が付きます →伴奏者プロフィール

上映期間

2014年11月1日(土)20時スタート

入場料金

特別料金:¥2000均一(当日券のみ)

*1階チケット売り場にて整理番号付き入場券を販売いたします(当日のみ 販売開始:10:00)
*開場は上映開始10分前を予定しております
*上映開始後20分を過ぎてのご入場はお断りいたします
*混雑状況によってはご入場いただけない場合がございます
*販売後の変更、取り消しはできません
*ポイントカード招待券、割引優待券はご利用いただけません。

麗人

解説若くして望まない妊娠・出産を強いられ、その哀しみを紛らわすために煌びやかな社交界へと身を投じるヒロイン・鞘子をはじめ、劇中で描かれる女性たちの内なる欲望と、それに打ち勝つ強さは、過酷な運命に翻弄された白蓮の姿と重なります。劇中には、金と権力に執着する事業家や、政略結婚の末に夫に絶縁状を送りつける妻、そして廃娼運動に熱意を注ぐ女性など、実際に白蓮の身に起こったエピソードを連想させる挿話や登場人物が数多く盛り込まれています。女性が信念を持って生きるには困難だった時代、白蓮のように、運命に抗いながら果敢に生きた女性たちを描いた、まさに女性映画の記念碑的作品です。

S5('30)/松竹蒲田/白黒/スタンダード/1時間58分

監督:島津保次郎原作:佐藤紅緑脚色:村上徳三郎撮影:桑原エ美術監督:脇田世根一出演:栗島すみ子、八雲恵美子、岩田祐吉、奈良真養、岡村文子、高峰秀子、山内光、藤野秀夫、鈴木歌子、二葉かほる、伊達里子、河村黎吉

あらすじ女学生の鞘子(栗島)は、知人の男子学生・浅野(奈良)から乱暴を受けて妊娠してしまう。一度は人生に絶望した鞘子だが、浅野への復讐を胸に、人知れず産み落とした息子(高峰)を故郷の兄・七郎(岩田)に託して、ひとりで生きていく決心をする…。
鞘子の復讐劇を軸に、女性の人権運動に燃える鞘子の女学校時代の同級生の活躍や、村のゴルフ場建設の反対運動に奮闘する七郎の姿、そして実業家として成功した浅野の野望など、壮大なドラマが繰り広げられる。

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【ピアノ伴奏】

小林弘人  Kobayashi Hiroto

東京藝術大学大学院作曲科修了。サイレント映画の伴奏者として、これまでにフィルムセンター、東京国際映画祭などに出演。東京藝術大学、東京音楽大学、洗足学園音楽大学各非常勤講師。

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