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2016.8.3

3兄弟と3姉妹が結婚!? 実話をもとにした心の奥底まで響く物語『大沼ワルツ』

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3兄弟と3姉妹が結婚!? 実話をもとにした心の奥底まで響く物語『大沼ワルツ』

絶景の地・北海道大沼を舞台にした

ドラマ化や各賞も狙える傑作誕生

 

 大沼は、明治時代、手つかずの美しい自然に魅せられた開拓民が入った地。香川県から移り住んだ、倉島家の小さな母・那須子(やすこ)と三兄弟。

 

 ‹‹「どんなことだって、いつまでもくよくよしてちゃ、お天道様にだって見放されるんだよ。うちのご先祖様たちは、どんな苦労も乗り越えてやってきたんだよ」››

 

 那須子は15歳のとき、倉島家の先祖と同じ香川から嫁いできた。早くに夫を亡くし、故郷へ帰ってもよかっただろうに、大沼の地で、腹を据えて子どもたちを育ててきた。

 

 長男・秀雄(ひでお)は、第二次世界大戦中、溶接東京の学校に通っていたとき、よく行く寿司屋で山梨から住み込みで働きにきていた、坂田家の長女・以久子(いくこ)と出会う。

 

‹‹あのさ、俺は戦争が終わったら田舎に帰るつもりなんだ。北海道の大沼ってところ。また会えるといいなと思って››

 

 恋に落ちて結婚したふたりは、終戦後、大沼に戻って暮らしはじめる。

 

  名前の頭文字がひーふーみーの3兄弟と

いーろーはーの3姉妹がまさかの結婚!  

 

 そして・・・長男長女に続き、どうしたことか、次男・文雄には次女・朗子(ろうこ)が、三男・満男(みつお)には三女・(ハナ江)が、順に嫁いでいくことになる。

 

 3夫婦は、さまざまな困難に見舞われながらも、この地に新風を注ぎ込んでいく・・・。

 

 美しい北の大地を舞台に、不思議な縁で結ばれた母と3兄弟と3姉妹の姿を描いた大家族の物語。北海道を舞台に数々の小説を発表してきた著者・谷村志穂が、5年の歳月をかけて紡ぎあげた渾身の作品です。大きな愛で家族を包み込む小さな母・那須子の凛とした姿、3夫婦の悲喜こもごもに涙が止まらない・・・。心の奥深くに響く感動作!

 

【著者プロィール】

1962年札幌市生まれ。北海道大学農学部卒業後、雑誌編集者などを経て作家に。1990年『結婚しないかもしれない症候群』が大ヒット。2003年、北海道を舞台に描いた小説『海猫』で第10回島清恋愛文学賞受賞。同作品は、森田芳光監督、佐藤浩市、仲村トオル、伊東美咲主演で映画化され、50万部のベストセラーになった。2015年より、本著『大沼ワルツ』の連載をきっかけに北海道七飯町の観光大使を務める。

 

『大沼ワルツ』

著/谷村志穂

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