お知らせ

2016.8.30

修行僧は肌が透けるように白くつややかになる。禅的シンプル生活のはじめの一歩は「食事」から。『禅と食』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

キーワード: 禅 食 ヘルスケア 桝野俊明 道元禅師 精進料理 美肌

修行僧は肌が透けるように白くつややかになる。禅的シンプル生活のはじめの一歩は「食事」から。『禅と食』

禅が教える、食べること=生きること。

 

 一回一回の食事をていねいに大切にすることは、一瞬一瞬の人生を、心をつくして生きることに通じます。禅的シンプル生活のはじめの一歩は「食事」から。数々のベストセラーを送り出している人気禅僧・枡野俊明氏が、"食"の観点から禅の本質を説いたのが本書『禅と食』。

 

 禅といえば、座禅を思い浮かべる人が多いと思いますが、「食事をつくること、食べることにも、禅の教えがふんだんにつまっている」と枡野氏はいいます。

 

  ‹‹食と仏道(仏様の説いた道、そのための修行)は、まさしく一体のものとしてあるのです。

 さらにいえば、私たちの体の源は食事です。食事をしなければ体は生命力を失って、やがてついえてしまう。命がなくなってしまえば、当然のことながら、修行することもできません。

 その意味からいえば、食事は修行そのものであると同時に、修行を根本で支えるものでもあると言っていいでしょう››

  ‹‹日本で曹洞宗を開いた道元禅師(どうげんぜんじ)は「食」を重んじました。禅僧の食に対する考え方、食事作法を説いた『典座教訓(てんぞきょうくん)』『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』は、禅門では唯一の"食の書"であり、現在も揺るぎない規範として禅僧たちによって実践されています››

 

 以下は本書のエッセンスです。

 

・ 食材に対する心のありようと人間関係

・ 命をいただき、命に恵む禅僧の食事

・ 食材とあなたの「縁」

・ 人間としての味わいに通じる「三徳六味」

・ ほんとうの「ごちそう」とは?

・ 考えている以上に見られている、箸使い

・ レストランで店員に横柄な態度をとる人

・ お酒は飲める分量の七~八分目に

・ 生活リズムが乱れたときこそ、きちんとした食事

・ 心を注いで台所をきれいに保つ

 

  ‹‹「食材の一つひとつを大切にするっていうことは、自分とかかわりを持ってくれているどの人とも、誠意をもってつきあうということにつながっていたんだ」

「食事を丁寧にすることは、一生懸命仕事をすることと同じだったのね」

そうです。食事を見直すことは、日々のおこない、ふるまいを見直すこと、食事を整えることは、心を整え「生きる」ことそのものを整えていくことなのです››

 

精進料理で透明感ある美肌に!

 

 禅的食生活によって身につく、美しい生き方、美しい心・・・。それにくわえて、枡野氏の体験談によると、"美肌"も手に入れられるそうです。枡野氏が曹洞宗大本山總持寺での修行時代、仲間の肌がみるみる白くつややかになっていき、男所帯にもかかわらず、あちらこちらで「あれっ!」という驚きの声が上がったといいます。

 

  ‹‹食材は消化のよい野菜ばかり。しかも、香辛料などの刺激物もコーヒー、紅茶といった嗜好品の類いもまったくとりませんから、精進料理そのものが自然に肌にやさしい食事になっているのでしょう。それをずっと食べ続けるわけですから、肌によい変化があらわれるのは、当然の結果なのかもしれません。

 このあたりの効果に目を向けると、精進料理の女性ファンが急増しそうです。実際、食事として非の打ちどころがないのが精進料理ですが、食生活にどんどん取り入れてください。そして、美しくなってください!››

 

 積極的に取り入れてみたいけど、どうしたらいいの? というアナタ。本書では、写真とレシピつきで精進料理を紹介しています。ぜひ今日から実践してみてください!

 

『禅と食

「生きる」を整える』

著/枡野俊明

関連リンク