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2017.4.17

将来、人間の脳はコンピュータと融合しサイボーグ化せざるをえない?! 『文系人間のための「AI」論』

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将来、人間の脳はコンピュータと融合しサイボーグ化せざるをえない?! 『文系人間のための「AI」論』

教材は「攻殻機動隊」や「新世紀エヴァンゲリオン」

「攻殻機動隊」や「新世紀エヴァンゲリオン」などをテキスト化し、

早稲田大学で人気を集めている「テクノロジーの哲学」という講義があります。

テーマは「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」や「サイボーグ(cyborg)」。

この講義を行なっているのは、早稲田大学文化構想学部の教授・高橋透氏。

理系ではなく、文系の教授です。

 

‹‹僕が教えている文系の学生たちの反応を見ていると

数学!  が出てこない範囲であれば、

理系、とくに技術系の事象にも大いに関心があるようだが、

それでも、聞かれるのが、「なんで哲学の先生がAIやサイボーグについて

教えているのですか?」ということである。

AIとかサイボーグというのは、明らかに理系の世界の話である、

哲学のような文系で扱うテーマではないと、一般の方は思っている。

しかし、これは大きな間違い、あるいは思い込みと言わざるをえない。

なぜなら、AIやサイボーグが現実となる「近未来」には、

今以上に哲学が求められるからだ››

 

2015年、2016年は、AI関連のニュースが大量に紹介されました。

AIが囲碁で人間のプレイヤーに圧勝したというニュースに代表されるように、

その発達はめざましく、ホテルコンシェルジュ、会社経営まで、

われわれ人間の仕事を奪いつつあります。

将来、"ハイパーAI"が登場し、人間の能力を凌ぐ特異点(シンギュラリティー)が訪れると、

人間の脳はコンピュータと融合しサイボーグ化させざるをえないといいます。

そのときに必要となってくるのが"哲学"なのです。

 

‹‹AIには、今のところ倫理観も哲学もない。善悪がなんだかもわからない。

たとえば、AIを搭載した自動運転車(ロボットカー)の開発で

もっとも問題になっているのは、テクノロジーではない。プログラムの開発だ。

プログラムをつくるとき、研究者が悩むのは、

どのようなコードを書けばいいのか? ということだからだ。

たとえば、ネコが道路に飛び出してきたとき、自動運転車はどうしたらいいだろうか?

人間が飛び出してきたときはどうしたらいいだろうか?

ネコのときはそのまま進み、人間のときは急ブレーキをかければいいのだろうか?

つまり、ネコの命は人間の命に比べどのくらい重いのか

ということを決めなればコードは書けないのである。

これはテクノロジーの問題ではなく、極めて哲学的な命題である。

すなわち、「人間とはなにか?」「ネコとどう違うのか?」

「人間の命とネコの命はどう違うのか?」などということをはっきりさせなければ、

AIはなにをしていいのかわからないからだ››

 

本書『文系人間のための「AI」論』では、最新技術の情報をふまえて、

AIのある未来を哲学的立場から考察。

現在、AIはどこまで人間に近づいたのか? AI開発は止めるべき?

人工知能と恋はできるのか? 「人機一体」で争う「超人スポーツ」とは?

AIを通じて、人間の存在意義、これからの人類のあるべき道を考えます。

今ひとつAIがピンとこない文系ビジネスマンに最適の良書です。

 

『文系人間のための「AI」論』 著/高橋透

 

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