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2017.7.18

裸踊りで夢を実現させたキャリア官僚? ずさんな経営者? 『爆走社長の天国と地獄 大分トリニータv.s.溝畑宏』

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キーワード: スポーツ サッカー 経済 マネージメント 大分トリニータ 地方創生 政治

裸踊りで夢を実現させたキャリア官僚? ずさんな経営者? 『爆走社長の天国と地獄 大分トリニータv.s.溝畑宏』

ほら吹き男の暴走劇!?  誰か、この男を止めてくれ!

東京大学法学部時代、学生参加のカップル誕生番組の常連だった男。

自治省入省の際、履歴書の写真欄に似顔絵を書いた男。

大分にW杯を招致した男。

プロサッカーチーム・大分トリニータを作り上げた男。

大分トリニータ社長就任時の公約「5年以内にチームを日本一にする」を実現した男。

大分トリニータを財政破綻させた男。

民主党政権時代、観光庁長官を務めた男。

それが、溝畑宏。

「地方から世界へ」のスローガンを掲げ、キャリア官僚・溝畑宏の熱意によって創設されたプロサッカーチーム大分トリニータ。

溝畑は、宴会での裸踊りも辞さないドブ板営業でスポンサー集めに奔走。

ついにはW杯の大分招致をはたし、2008年にはナビスコ杯を制しチームは日本一に。

しかし翌年チームは経営破綻し、溝畑は社長を辞任する。

ベストセラー「オシムの言葉」の著書・木村元彦が、たったひとりでプロサッカーチームを作りながらも追放された男の15年を追った。

 

‹‹虚と実、光と影、本音と建前の交錯する男である。欠点の多い男であり、隙の多い男である…〈中略〉…地方から本気で世界を目指して、一時は追い風が吹いてきたと思われたが、最後は失敗して放逐された。マスコミが、「地方から夢を追って実現させた男」と称えた、たった1年後には、手のひらを返したように“ずさんな経営者”と一斉に放火を浴びせた。その軌跡から見えてくるものは、地方におけるクラブ経営の本質と周囲の葛藤である。››序文より)

 

すさまじい営業力の持ち主・溝畑を筆頭に、ペイントホームの星野社長、マルハンの韓会長、朝日ソーラーの林社長など、個性豊かな熱い男たちが登場!

Jリーグ屈指のホームスタジアムを持ち、充実した育成システムで日本代表選手も数多く輩出、一度はチャンピオンとなったトリニータが迷走した理由は何か?

溝畑はなぜ追放されたのか?

著者の公平な視点と丹念な取材により、チーム創設から現在までを追うことで、地方でのプロスポーツチーム、企業経営の難しさ、ひいては日本の「地方創生」の実態が見えてきます。

 

「とても面白かった。びっくりするほど面白かった。

なんだ? このめちゃくちゃな大ぼら吹きは」――俳優・勝村政信さん

 

「溝畑宏は小説より奇なり。

東大卒エリートにして、熱血漢。

目的を達成するためには裸にもなるし●●も燃やす。

彼に惚れる者も多いが、とにかくやたらと敵が多い。

この男が常識を遥かに逸脱しているからだ。

型破りな男は溝端だけではない。類は友を呼ぶ。

登場する人物は型破りのオンパレード!」――啓文社・児玉憲宗さん

 

小学館新書

『爆走社長の天国と地獄 大分トリニータv.s.溝畑宏』 著/木村元彦

地方創生を問う傑作ノンフィクション「社長・溝畑宏の天国と地獄」(集英社刊)に、選手を引退し大分市議選への出馬を表明した「ミスター・トリニータ」高松大樹へのインタビューなど収録の新章を加えた、増補版新書。

 

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