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2017.12.26
「新宿鮫」とは真逆の新たなヒーローが誕生!! 大沢エンタメ史上ぶっちぎりのサスペンス巨編
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キーワード: サスペンス 大沢在昌 スパイ エンタメ
下町の居酒屋にかかってきた1本の電話。それは23年ぶりに復活したオメガ・エージェントの極秘ミッション「コベナント」の発動だった――。
スパイ小説好きのフリーター青年・村井が馴染みの居酒屋からアパートに戻ると、突然、常連客の白川老人が訪ねてきた。何でも現役エージェントに復帰する秘密指令がバレてしまい、怪しい男たちに命を狙われているという。ここは下町なのに!? 村井は半信半疑のまま白川と行動を共にするはめになり、敵対するアルファ・エージェントの殺し屋たちに何度も襲撃される。
警察からも組織からも追われる絶体絶命の危機の中で、年齢差四十歳以上の“迷コンビ”は時にぶつかり合いながら巨悪組織の正体を暴いていく。しかし、核心に近づくにつれて村井自身もまた追いつめられてしまうのだ。
逃げ道はどこにもない。だが、何かがおかしい。生きのびるためには味方すら信用できない。裏切り者は誰か? 誰が味方で誰が敵なのか、誰にもわからない。そして、人生に絶望した村井が迫られた究極の選択とは……!?
本作品の主人公・村井は、「新宿鮫」シリーズの鮫島刑事のように強くはないし、むしろミッションに絡んでくる女性たちにはやられっぱなしという、これまでの大沢作品には珍しいキャラクター設定です。男のプライドをボロボロにされながらも、少しずつ成長していく村井は、「新宿鮫」とは真逆の、新たなヒーローの誕生といえるでしょう。
冒頭の46ページまで読み進むと、物語世界に一気に引き込まれます。しかも、予測絶対不可能の疾走感と最凶のどんでん返し! とにかく最後の1ページを繰るのがもったいない、大沢エンタメ史上ぶっちぎりのサスペンス巨編です。
著/大沢在昌
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