世界800万部超のベストセラー作家最新作！

映画化された世界800万部のメガヒット作「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」の著者が描く、新たな形の家族の物語。

イギリス南部の海岸沿いの町に暮らす27歳のシングルマザー、ジェス。

清掃業とパブ勤めをかけもちしながら、10歳の娘タンジーと、別居中の夫の連れ子で16歳の息子ニッキー、老犬ノーマンを育てている。

生活は極貧、子供たちは時々いじめに遭っているけれど、持ち前のタフさとポジティブさでなんとか日々を凌いでいた。

ある日ジェスは、タンジーの学校の教師から、数学競技会の出場を薦められる。

タンジーにはずば抜けた数学の才能があり、競技会の成績次第で奨学金が認められれば、一流校での教育が受けられるというのだ。

期待に胸膨らませながらも、会場のスコットランドへの交通費すら捻出できず悩むジェス。一方その頃、ジェスが清掃サービスをする海辺の高級コテージでは、インサイダー取引容疑で逮捕の危機にさらされたIT長者のエドが人目を避け引きこもっていた。

ひょんなことからジェスとエドが出会い、エドはこの凸凹家族と老犬一匹を連れ、車で英国縦断の旅をすることに・・・・・・。

本当の家族って？ 本当に大切なものって？

ウィットに富んだ会話で綴るちょっぴりしょっぱくてハートフルなロードノベルです！

「わたしは新しい作品で、登場人物たちの人生の軌跡を描く舞台として、自動車の旅を選んだ。長距離にわたって、狭い空間に押し込められながら、彼らは自分自身を改めて振り返らずにいられなくなる。そして、どれだけ遠くまで旅したかは、目的地と同様に意義がある。それ以上ではないとしても。

なぜなら、長い自動車旅行にどんな態度で臨むかは、人生への臨み方にとてもよく似ているからだ。出発する前から、旅を予測不能の障害物、恐怖と危険に満ちた苦難、あるいは期待よりも退屈で疲れる試練ととらえる人は、おそらくそういう経験をすることになる。

けれど、ひとつひとつの長い旅を、チャンスと見ることを覚えてもいい――新しいもの、予想外のものを発見し、考えるための。どの旅も可能性ときっかけに満ちている。それはどこか思いがけない場所にあなたを連れていってくれる。人は、前に進むという行為に、シンプルな喜びを感じることもできるのである」（著者「あとがき」より）

本作は映画化が決まっており、「ミー・ビフォア・ユー」と同じく著者が脚本を担当し、「あと1センチの恋」のクリスチャン・ディッターが監督します。

小学館文庫

『ワン・プラス・ワン』

著／ジョジョ・モイーズ　 訳／最所篤子

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