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2018.4.25
「全国学力調査」は、もう要らない!?『タテマエ抜きの教育論』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
全国の現場教師から絶大な支持を誇る二人が本音の問題提起!
木村泰子×菊池省三
「戦い続ける実践者」のおふたりが「教育を、現場から本気で変えよう!」をテーマに、ちょっと危険な対話を繰り広げます。
「全国学力調査はもう要らない!」
「学級担任が一人で学級を見る時代は終わった!」
「黙々清掃、瞑想タイムが大嫌い」
「前に立って教えるという当たり前の行為を疑う」
「学校がチーム全員で子供一人一人と関わることができれば、不登校はゼロになる」
「管理職になるのはイエスマンばかり」
などなど。
学校現場を退いた後も全国の現場教師から絶大な支持を誇る著者二人だから言える本音の問題提起と、改革への提案!
「ホントは言いたいけど言えない」読者の本音を代弁し、すべての教育関係者が溜飲を下げつつも、真剣に考えざるを得ない内容になっています。
「戦い続ける実践者」お二方による、対話の一例をご紹介しましょう。
菊池 今こそ、「一人も見捨てない」でやっていくという教師の覚悟が改めて問われているのではないかと思うのですが、いかがでしょう?
木村 一人の子を見捨てたら、周りの子もみんな幸せになれませんからね。それこそが「一人も見捨ててはいけない」理由です。子ども同士の関係性を分断して、子どもの学びを保障できるはずがありません。
いかがですか?
教育の本質についての深い思考が起動する、こんな珠玉の言葉が、たくさん詰まっています。
‹‹私が教育特使を務めている高知県いの町の学校で、「全校道徳」の授業を生で見させていただきました。印象に残っている場面がいくつもありました。その中から一つ。
少し体育館が騒がしくなったときに、「聞いていない人はいないと思う。しゃべっている人がいて、邪魔だと思う人がいたら、周りの人が変わればいい。私が変身すればいい」と話された場面です。楽しさのあまりおしゃべりをしていた子どものところに、担任の先生が中に入り注意していた場面です。絶妙なタイミングでのお言葉でした。
私も年間100時間ほどの飛び込み授業を行います。一番迷惑なのは、担任の先生や支援員さんが、「気になる子」に要らない介入をされる時です。いつも「そこがいちばんのおいしいところなのに・・・・・・」「だから、子ども同士のつながりができないんだ・・・・・・」「周りが育たないと、その子も育たないのに・・・・・・」と思っていたのです。「指導」という名のもとに、子どもたちの関係性や成長の芽を摘み取っている教師が多いのです。毎回の飛び込み授業で、そのあたりのことを感じていた私にとって、木村先生のお言葉は「その通り!」と思いました。スカッとした瞬間でした。››(菊池省三先生による「あとがき」より)
転換期にあると言われる公教育の未来について考える上で、間違いなく必読の1冊です。
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