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2018.6.3
なぜ私たちがリストラに!? 崖っぷち社員たちが会社の闇を暴く!『ギロチンハウス 課長 榊江梨子の逆襲』
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痛快!! リストラ・リベンジ・ミステリ
崖っぷち社員たちの人生をかけた闘いが始まった。リストラ社員が会社の闇を暴く痛快ミステリ
大手精密機器会社・京都クルミ製作所の中庭には、15メートル四方ほどのプレハブ小屋がある。
公式名称は「セカンドキャリア戦略室」だが、皆からは社員のクビを切るためにつくられた「ギロチンハウス」と呼ばれている。
社員の墓場だ。
‹‹──ギロチンハウス。
皆はそう呼ぶ。公式な名称は「セカンドキャリア戦略室」。しかし、その実態は、社員の首を切るための「追い出し部屋」ならぬ「追い出し小屋」だ。
つまり「ギロチンハウス」。
5年前に第一次の大幅なリストラが行われたとき、ギロチンハウスは開業した。しかし、その後も経営は立て直せず、二ヶ月ほど前から第二次のリストラが始まっている。
あそこに押し込められた社員は、ときが経つにつれて、目は虚ろに、動きは緩慢になり、やがて生きる屍のようになっていく。
──私があそこに・・・・・・?
全身から血の気が引いた。
しかしすぐに、いくらなんでも──、と思い直した。
──これまで、社内の誰にも文句を言わせないぐらいの実績を上げてきた。こんなことぐらいでリストラなどされるはずがない。
「冗談じゃない」
こみ上げる怒りを抑えるために、江梨子は、両手の拳を固く握りしめた。››
(プロローグより)
経営企画部第二課課長・榊江梨子・42歳。
営業一課課長代理・下島裕二・52歳。
総務部五係係長・勝見亮・30歳。
この3人の名前はわずか1週間前までクビ切りリストの中になかったが、なぜか最終段階でリスト入りになった。
彼らがギロチンハウスに入居してから2週間後、リストラを断行した人事部の特命係長・西村麻里が何者かに襲われた。
3人がこの事件を調べていくと、徐々に会社の闇が明らかに。
社内不倫、不正経理、派閥争い、盗聴、裏切り・・・・・・。
3人を陥れたのは誰なのか?
崖っぷち社員たちの人生をかけた闘いが始まった。
第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞後、初めての書き下ろし!
わかりやすいキャラクター設定&テンポよく進んでいくストーリー展開が魅力の、痛快!! リストラ・リベンジ・ミステリ小説です。
衝撃のラストまでノンストップ! イッキ読み必至!!
著/大石直紀
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