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2019.3.3
インコ界のアイドル「おとちゃん」、5年ぶりの新作!『インコのおとちゃん それから これから』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
毎日が、ずっと大事なものになった村東家の、生命の記録。
写真家の村東剛が、〝おとちゃん〟を迎え入れてから12年が経った。
自由奔放で小さかったおとちゃんも、いつしか彼と同い歳になり、越えていこうとしている。
「かわいい存在」から信頼関係を築いた「パートナー」となった今、もはやいないことは想像できない。
‹‹おとちゃんと出逢わなかったら、僕は今頃どうしていただろうか。
日々の生活も、友人や夫婦の関係も変わっていただろうね。››
おとちゃんが10歳を過ぎた頃から、ケージを開けるときはわずかに緊張が走り、鳴き声が聞こえると安堵する。
帰宅は早くなり、夫婦で旅行に行くこともなくなった。
これが村東家の日常となり、毎日が以前よりずっと大事なものになった。
おとちゃん中心に生活が回っていく今となっては、
おとちゃんがいない生活は想像に難く、恐怖を感じることさえある。
‹‹村東家のおやくそく
1.夫婦で旅行はしません。
2.終電とか・・・やめます。
3.食事はなるべく家族そろって。
4.「おはよう」「おやすみ」は忘れずに。››
小さな鳥で、人間よりずっと弱く、命も短いおとちゃん。
以前より転ぶことが増え、目も毛並みも悪くなった。
「老い」とはそんなものなのかも知れないと、それまでとは違ってきていることを受け入れる近頃。
‹‹いつか来てしまうその日まで、僕らと一緒にいて、楽しかったと思ってくれたら幸せだ。››
写真家として、ひとつの人生を見させてもらっている、与えられていると日々感じながら、
これから更に年老いて、自分より先にいなくなってしまうことを覚悟しカメラを向ける。
2014年に発売した写真集「インコのおとちゃん」(パイ インターナショナル刊)の、それからとこれから。
写真家・村東剛が優しい眼差しで、生命の貴重な瞬間を大切に切り取り続けた、待望の写真集。
著/村東 剛
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