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2019.5.25

角田光代×西加奈子 2大人気作家共演で向田作品を絵本化!『字のないはがき』

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角田光代×西加奈子 2大人気作家共演で向田作品を絵本化!『字のないはがき』

向田邦子生誕90周年! 「戦争と家族の絆」を描いた感動の実話がよみがえる!

テレビ番組「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など数多くの脚本を執筆する脚本家であり、エッセイストであり、直木賞作家でもある故・向田邦子。

自身の家族を題材にした珠玉のエッセイが、今なお多くの読者をとりこにする向田さんの作品のなかでも、とりわけ愛され続ける「字のない葉書」(「眠る盃」所収、1979年講談社)が、当代人気作家の角田光代と西加奈子の最強コンビで美しい絵本によみがえりました。

 

戦争中の、向田さん一家のちいさな妹と、いつもはこわいけれど愛情の深いお父さんのエピソードを綴った作品です。

 

【この本のあらすじ】

せんそうが はげしくなって そかいしていく こどもたち。

いちばん ちいさないもうとも とうとう そかいすることに なりました。

おとうさんは たくさんの はがきを わたして、「げんきな日は、はがきにまるをかいて、ポストにいれなさい」といいました。

ちいさないもうとは えんそくにでもいくように、うれしそうに、しゅっぱつしましたが・・・・・・。

 

 

何度読んでも泣けてしまう・・・・・。

教科書にものっている名エッセイが絵本になりました。

大の向田ファンで知られる角田光代の渾身の描写と西加奈子の大胆な構図と色彩をぜひ堪能してください。

 

お話に登場する「ちいさないもうと」は、向田さんのいちばん下の妹・和子さんのこと。

絵の中のたんぽぽは、「ちいさないもうと」を象徴しています。

 

ぜひ子どもたちに伝え継いでほしい、感動の名作です。

 

『字のないはがき』

原作/向田邦子 文/角田光代 絵/西 加奈子

 

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