お知らせ
2020.9.17
非対面コミュニケーションは〝キャラ作り〟のチャンス!『リモートワークの日本語 最新オンライン仕事術』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
キーワード: リモートワーク オンライン会議 メール 日本語 コミュニケーション
リモートワーク時代の「新・日本語コミュニケーション入門」
令和2年4月7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が緊急事態宣言を発出。
日本のビジネスパーソンの多くが、突如リモートワーク(テレワーク)と向き合うことになりました。
リモートワークはコロナ禍だけの緊急措置だと思っている人がいるかもしれませんが、そうではありません。
平成29年から政府主導のもと、リモートワークの普及が進められており、いつかは一般的な働き方として定着するものでした。
これからは否が応でも「新しい働き方」に適応していくしかないのです。
リモートワーク初心者にとって第一のハードルは、なんといっても馴染みの薄いコミュニケーションツールにあるでしょう。
リモートワークでは、ディスプレイを通したコミュニケーション(オンライン会議、メールでのやりとり)が主流となり、対面コミュニケーションとの違いに右往左往する人が増加。
「服装や背景はどうしたらいいのか?」
「発言権の取り方が難しい」
「声量の正解がわからない」
「ひと言で終わると無関心に思われないか?」
「会わないと真意が伝わらない」
など、主に相手との信頼関係について問題を抱えるようになりました。
本書では、
① Web会議システムの出席者に主体的な参加を促す
② Web上で対峙する読み手の心に適切に届く言葉を選ぶ
この二つをめぐる、具体的な試みを紹介し、オンライン・コミュニケーションに人間性を取り戻すことを目指します。
こちらは本書の内容の一部です。
【Web会議システム活用のコツ】
・ Webカメラへの視線の向け方
・ 非言語行動の活用
・ Web会議前後の副次的機能
・ 発言者以外の小声のコミュニケーションをどう補うか
【読み手の心に適切に届く言葉選びのコツ】
・ 自分の演じたいキャラ別表現方法
・ 「やめたほうがいいです」は「控えたほうが賢明です」とすると知的
・ 「何をするか」だけではなく「何のためにするか」を明確にする
・ 副詞から透けて見える本音に注意
日本語研究の第一人者が、最新ビジネスコミュニケーションの技術を徹底解説した、リモートワーク時代の「新・日本語コミュニケーション入門」です。
«Eメール、Facebook、Twitter、YouTube、LINE、Slack、Web会議システム・・・・・・こうしたツールが出現するたびに私たちは振り回され、それに慣れたはずの今も戸惑いをぬぐい去れずにいます。
「メディアはメッセージである(The medium is the message.)」という言葉は、マーシャル・マクルーハンが残した有名なテーゼです。「Eメールの文面は怒っているように見える」「LINEの文の終わりに句点(。)があると冷たく感じる」「Web会議での決定はリアルな会議ほど重く感じられない」などは、いずれもこのテーゼの反映です。リモートワークが急速に普及したこの時代、私たちはマクルーハンのテーゼの重さを改めて噛みしめています。
〈中略〉
本書は、ディスプレイのむこう側にいる人とのつながりを大切にするにはどうしたらよいか、Web会議やビジネス文書のやりとりのなかで、その方法を形にするために書いたものです。本書をつうじて、読者のみなさまが、その方法を実践し、さらには自分なりに発展させることを心から願ってやみません。»
(本書「おわりに」より)
〈目次〉
はじめに
第一部 リモートワークについて考える
第1章 みんな仕事で悩んでいる
●リモートワーク時代の到来
●リモートワークと文字コミュニケーション
第2章 仕事のコミュニケーション技術
●仕事の定義
●理想の会議
第二部 対面からオンラインへ―会議のコミュニケーション
第3章 話し合いのメンバー
●発言者とのインターアクション
●参加者同士の連帯感
●自分自身を見る自分
第4章 話し合いのルール
●ホストの特権
●発言者の優先権
第5章 話し合いの環境
●参集のコスト
●シングルトラックとマルチトラック
●Web会議システムへの接続
第三部 音声から文字へ―文書のコミュニケーション
第6章 情報のコミュニケーション
●文章とキャラ
●情報の質―正確さ重視の「きっちりキャラ」
●情報の質―わかりやすさ重視の「ざっくりキャラ」
●情報の量―詳しく伝える「たっぷりキャラ」
●情報の量―無駄を省く「すっきりキャラ」
第7章 感情のコミュニケーション
●感情の質―折り目正しい「しっかりキャラ」
●感情の質―開放的な「わいわいキャラ」
●感情の量―慎重に迫る「じっくりキャラ」
●感情の量―自然体の「あっさりキャラ」
おわりに
参考文献
索引
著/石黒 圭
【著者プロフィール】
石黒 圭(いしぐろ・けい)
1969年大阪府高槻市生まれ。国立国語研究所教授・研究情報発信センター長、一橋大学大学院連携教授。一橋大学社会学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。専門は日本語学・日本語教育学。文化庁文化審議会国語分科会委員、光村図書『小学校国語』教科書編集委員、小学館『例解学習国語辞典第11版』編集委員。
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