脳に悪影響を及ぼす「ネガティブな感情」を、科学的根拠に基づいて手放す方法！

「自分ばっかり損してる」とモヤモヤ、「言いすぎちゃったかな？」とウジウジ、「なんでわかってくれないの？」とイライラ、「わけもなく不安でたまらない」とクヨクヨ・・・ネガティブな思考に引っ張られ、毎晩〝真夜中のひとり反省会〟をしていませんか？

脳言語学が専門の著者・堀田秀吾明治大学教授によると、「ネガティブな考え方は脳にも悪影響を与える」そうです。

ひとり反省会で自分を責め、ネガティブな感情を抱えたまま過ごし、周囲の人にあたったりSNSに怒りや不満をぶちまけたりして、また落ち込むループ。

脳は主語を区別できないため、「あなたがモヤる感情にまかせて誰かにネガティブな言葉を投げつけた場合、ダメージはその相手だけではなく、あなたの脳にまで与えることになってしまう」と、著者は注意喚起します。

さらに、容量オーバーから「もう無理！」と叫んでばかりいると、認知症リスクが3倍になるという恐ろしいデータも。

「大丈夫、そんなネガティブな感情を簡単に手放す方法を、私は知っています。しかもそれらは、世界中の研究機関で発表された科学論文をもとにしたもの」（著者）

この本では、現代人のコミュニケーションとストレス問題を、法学・語学・社会心理学・脳科学などの知識を駆使して多角的に研究する著者が、ひとり反省会をやめたい人に向けて、ネガティブな感情の〝手放し方〟を伝授！

さまざまな「もう無理」の声を取り上げ、それらの解決&解消に至るアクションを、会話形式でまとめました。

どれも即実行できる方法ばかり。

しかもすべて、ハーバード大、東大、大阪大、ケンブリッジ大などの名だたる研究機関で実証された、エビデンスを持つものです。

たとえば――

・仕方なく夜中に回しているタスクにイライラしているなら、「夜はとっとと寝て早朝に回す」を試してみて。

→北海道大学の研究で、朝のほうがストレスを感じにくくなるという裏付けがあるんです。

・失敗ばかりを重ねてクヨクヨしているなら、「すばらしい！」「最高！」「さすが！」と、あえて自分に応援言葉をかけてみて。

→米国ブルックヘブン国立研究所の研究で、ポジティブな言葉を発するだけで脳を活性化することがわかっているんです。

・ふいに別れた交際相手のことが気になって「元カレサーチ」してしまう人、直ちにやめて。

→オハイオ州立大学とハワイ大学の研究論文では、過去の恋人をチェックする人は、人として成長できない傾向があると述べられています。

本書を参考に、あなたから元気を奪っているネガティブな感情を、サクッと手放してみませんか？

「ネットの誹謗中傷」や「リモート会議」に関するコラムも一読の価値ありです。

『もう無理、と思ったらやってみて

モヤモヤ・クヨクヨを手放す科学的に証明された方法』

著／堀田秀吾

【著者プロフィール】

堀田秀吾（ほった・しゅうご）

言語学者（法言語学、心理言語学）、明治大学教授

1968年、熊本県生まれ。シカゴ大学言語学部博士課程修了。ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了、同博士課程単位取得退学。専門は社会言語学、理論言語学、心理言語学、法言語学、コミュニケーション論。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学から脳科学まで、さまざまな分野を融合した研究を展開。熱血指導と画期的な授業スタイルが支持され、「明治一受けたい授業」にも選出される。テレビ番組『ワイド！スクランブル』（テレビ朝日系）の元レギュラーコメンテーター、『世界一受けたい授業』（日本テレビ系）などにも出演。著書に『図解ストレス解消大全』（SBクリエイティブ）、『科学的に元気になる方法集めました』（文響社）、『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』（サンクチュアリ出版）、『科学的に自分を思い通りに動かすセルフコントロール大全』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）、共著に『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』（クロスメディア・パブリッシング）など多数。

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