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2022.7.4

宇宙飛行士に愛される宇宙食をつくったのは、高校生!?『宇宙食になったサバ缶』

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キーワード: 教育 学習 親子 夏休みの自由研究 宇宙 宇宙飛行士 宇宙食

宇宙飛行士に愛される宇宙食をつくったのは、高校生!?『宇宙食になったサバ缶』

途方もない夢をかなえた、探究ノンフィクション!

2020年11月、宇宙飛行士が宇宙から「サバ缶」の食レポをYouTubeで配信しました。

「ふつうの缶はプシュッと汁が出てきちゃうんですけど、これは大変優秀で出てきません。ちゃんとお魚にはジューシーに、しょうゆがしっかりしみている感じで、・・・・・・大変おいしいです」と宇宙飛行士が絶賛! 味も、宇宙食としての機能も兼ね備えたJAXA認証宇宙日本食「サバ醤油味付け缶詰」を開発したのは、福井県立若狭高校の生徒たちです。

それは、地元の名産「サバの缶詰」を宇宙食に、という生徒の一言から始まりました。

でも、「宇宙で食べたくなる味って」

生徒たちはもちろんのこと先生だって知りません。

そんな宇宙食開発で大切なことは、宇宙飛行士の体と心に寄り添うことでした・・・・・・。

 

«楽しい学びって、なんで生まれるのでしょう。

一つは、目標が高いことです。宇宙日本食開発という目標は、食品開発の中でも最高峰の難しさです。生徒にも、先生にも「行ったことのない宇宙空間で宇宙飛行士にどうすれば美味しく、安全に食べていただけるのか」とても高い目標でした。目標が高いほど、一人一人が全力を出し、かつ協働がうまれます。»

(本書「あとがき 夢は無限大」より/小坂康之)

 ☆ 14年に渡り子どもたちと宇宙食開発の探究活動を指導してきた授業名人・小坂康之先生の書き下ろし原稿を「みんなの教育技術」にて公開中▶▶▶https://kyoiku.sho.jp/162074/

 

疑問に思ったことを調べてみる、仮説を立ててやってみる、結果を観察し記録する。

どうにもならない困難にたびたび直面しつつも、「探究」のワクワクを原動力に、先輩から後輩へと受け継がれてきた夢のバトン。

本書で紹介する彼らの取り組みには、「学び」の原点や魅力がつまっています。

この夏休み、ぜひ親子で読んでいただきたい1冊です。

そのほか、JAXA認証宇宙日本食のメニュー一覧や、宇宙での食事や健康にまつわる5つのコラムも収録。

 

 

〈目次〉

第1章 宇宙で食べたくなるものって、何だ?

  コラム1 ISSでの宇宙飛行士の食事あれこれ

第2章 宇宙食サバ缶は、生徒の一言から始まった

  コラム2 宇宙食の進歩が、わたしたちの食卓にも影響している?

第3章 高校生たちが宇宙食開発に本気を出した!

  コラム3 宇宙で食べ物を育てられる?

第4章 絶体絶命のピンチを乗り越こえろ

  コラム4 ぷかぷか浮かぶだけじゃない? 無重力空間での体の変化

第5章 夢と希望をのせて「サバ缶」宇宙に飛ぶ!

  コラム5 宇宙食の輸送方法 ロシア・NASA・そして日本

第6章 新たな挑戦に向けてつながるバトン

 ●年表

 ●あとがき

 

宇宙博士ちゃんこと大森陽生(おおもりはるき)さんも、読み始めたら止まらず大興奮!

 

『宇宙食になったサバ缶』

著/小坂康之 著/別司芳子 

 

【著者プロフィール】

小坂康之(こさか・やすゆき)

福井県立若狭高等学校海洋科学科教諭。博士(生物資源学)、通称へしこ博士。「楽しいから学ぶんだ!」をモットーに海の教育、探究的な学習に取り組む。今までに地域と連携した海の再生活動や地域食材を利用した商品開発など指導。文部科学大臣優秀教職員、福井県優秀教職員、授業名人。

 

別司芳子(べっし・よしこ)

福井県生まれ。児童文学作家。『凸凹あいうえおの手紙』(くもん出版)で第23回小川未明文学賞優秀賞を受賞。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会会員。

 

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