日本を代表する世界的写真家、
土門拳の名作写真216点を、
B2サイズの超特大誌面で堪能する!

 土門拳がライフワークとした、不朽の名作写真集『古寺巡礼』を中心に、土門が生涯をかけて撮り続けた仏像、古建築の写真216点を、縦69センチ、横50センチ(見開き横1メートル)の大迫力誌面に、最新の印刷技術で再現!

 1940年代に撮影されたガラス乾板27点を含む大半の写真は、半世紀以上前に撮られたものだが、その先鋭描写と圧倒的な存在感は、最新技術で撮影された昨今のデジタル写真を遥かに凌駕し、見るものに強烈なインパクトを与える。”ザ・土門ワールド”ともいうべき世界観を堪能したい!

 付録の68ページ解説小冊子(完全和英バイリンガル仕様)も内容充実。土門拳のことばを数多く紹介しており、読みながら写真を見ると、土門拳の声が聞こえるかのよう!

 ふたりの弟子による撮影秘話からは、土門が何故ここまでの存在感ある写真を撮影できたかの秘密を知ることができる。

 法隆寺、薬師寺、東大寺、唐招提寺、東寺、平等院、高山寺、中尊寺等、世界遺産登録の寺院を含む26ヶ寺、5地域の仏教美術を掲載。

※ 土門拳の「拳」の正字はコンピュータ上では表記できません。あらかじめご諒解ください。

1909年(明治42)、現在の山形県酒田市生まれ。
1939年、室生寺を訪れて以来、生涯、古寺を巡り、仏像、古建築の撮影をライフワークとした。1963年より刊行を始めた『古寺巡礼』は日本写真史上に燦 然と輝く名作写真集。
1968年に脳出血で倒れ、右半身不随となりながらも不屈の精神で撮影を続け、1975年、『古寺巡礼』全5集を完結させ、1978年、『女人髙野室生寺』を刊行。1990年、80歳で永眠。

ディテールに到るまでみごとにピントが合った先鋭描写! 写真からあふれ出る立体感と深み! デジタル技術がない時代に、いかにこの撮影を可能にしたのか! 奇跡としか言いようがない土門拳の撮影技術と執念を、縦69cm、横1mの見開き大画面で堪能したい!

土門拳は仏像を撮影するときも、古建築を撮影するときも、自らの眼で選んだ美の部分を切りとり、ただならぬ存在感をもつ作品をつくりあげた。「強調」と「省略」によって生み出された、これぞ「ザ・土門拳!」と言える写真の数々は、B2サイズの大誌面でさらに迫力が倍増!

1939年室生寺を訪れて以来、古寺の撮影をライフワークにした土門拳が、最初期にいかに仏教美術と対峙したかを物語る、ガラス乾板による写真27点を、最新の印刷技術で再現。なめらかな階調、再現性豊かな写真は、昨日撮影されたばかりのように美しい!

今回掲載する写真は1940年~78年までに撮影されたもの。その後、多くの寺院では仏像や建造物を修復し、また文化財保護の理由から仏像を宝物館などに移している。土門拳の写真はそれ以前の状況を捉えており、かつての古寺の雰囲気を知ることができる。