2018年9月29日(土)〜11月2日(金)
■伴淳三郎(1908−1981)■山形県米沢市生まれ。役者を志し上京後、新劇や浅草の舞台に立つ傍ら、27年に日活大将軍撮影所の大部屋俳優となり、本格的に映画界に進出。戦後は、映画のセリフから生まれた"アジャパー"が国民的ギャグとなり、また、森繁とのコンビで話題を呼んだ「駅前シリーズ」が大ヒットを記録するなど、その強烈な個性を発揮し、生涯350本以上の映画に出演しました。
■三木のり平(1924−1999)■東京・日本橋生まれ。三木鶏郎と出会いコメディアンを志し、ラジオ・舞台で活躍の後、1956年に東宝専属契約。「社長シリーズ」のセリフ"パァーッといきましょう"が大流行、コメディにとどまらない演技力も評価され、晩年は今村昌平作品の常連になる等、映画界に欠かせない存在となりました。
今も愛され続ける二人が、映画界に残した功績を振り返りながら、フィルムに焼き付いた忘れがたい名演を、ぜひスクリーンでお楽しみください。
『二等兵物語』 昭和30年 白黒 監督:福田晴一 出演:伴淳三郎、花菱アチャコ、宮城野由美子、山路義人、幾野道子
『ジャズ娘乾杯』 昭和30年 白黒 監督:井上梅次 出演:雪村いづみ、寿美花代、朝丘雪路、伴淳三郎、江利チエミ
『顔役』 昭和33年 カラー 監督:中村登 出演:伴淳三郎、佐田啓二、高千穂ひづる、淡路恵子、石浜朗
『駅前旅館』 昭和33年 カラー 監督:豊田四郎 出演:森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺、森川信、淡島千景
『月と接吻』 昭和32年 白黒 監督:小田基義 出演:三木のり平、淡路恵子、千葉信男、都家かつ江、昔々亭桃太郎
『太鼓たゝいて笛吹いて』 昭和33年 カラー 監督:杉江敏男 出演:宮城まり子、小泉博、三木のり平、有島一郎、草笛光子
『ちゃっきり金太』 昭和33年 白黒 監督:青柳信雄 出演:三木のり平、有島一郎、扇千景、北川町子、中田康子
『社長漫遊記』 昭和38年 カラー 監督:杉江敏男 出演:森繁久彌、小林桂樹、加東大介、三木のり平、フランキー堺
『太陽の墓場』 昭和35年 カラー 監督:大島渚 出演:津川雅彦、炎加世子、佐々木功、川津祐介、伴淳三郎
『浮気のすすめ 女の裏窓』 昭和35年 カラー 監督:番匠義彰 出演:伴淳三郎、山下洵一郎、瑳峨三智子、岩下志麻、高峰三枝子
『伴淳・森繁のおったまげ村物語 (改題「はったり野郎」)』 昭和36年 白黒 監督:堀内真直 出演:伴淳三郎、森繁久彌、高千穂ひづる、渥美清、沢村貞子
『ふりむいた花嫁』 昭和36年 カラー 監督:番匠義彰 出演:伴淳三郎、倍賞千恵子、淡島千景、山本豊三、小坂一也
『天使が俺を追い駈ける』 昭和36年 白黒 監督:井田探 出演:吉永小百合、三木のり平、小園蓉子、嵯峨善兵、金子信雄
『雲の上団五郎一座』 昭和37年 カラー 監督:青柳信雄 出演:フランキー堺、三木のり平、八波むと志、水谷良重、高島忠夫
『喜劇 とんかつ一代』 昭和38年 カラー 監督:川島雄三 出演:森繁久彌、淡島千景、加東大介、木暮実千代、三木のり平
『喜劇 冠婚葬祭入門』 昭和45年 カラー 監督:前田陽一 出演:三木のり平、倍賞美津子、ちあきなおみ、ケーシー高峰、森光子
『南の島に雪が降る』 昭和36年 カラー 監督:久松静児 出演:加東大介、有島一郎、伴淳三郎、三橋達也、三木のり平
『ちんじゃらじゃら物語』 昭和37年 カラー 監督:堀内真直 出演:伴淳三郎、千秋実、月丘夢路、フランキー堺、三木のり平
*本作品は、経年劣化による傷みが激しく、全篇に退色とコマ飛びがみられます。大変お見苦しく、お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のうえご覧いただきますよう、お願い申し上げます。
『イチかバチか』 昭和38年 白黒 監督:川島雄三 出演:伴淳三郎、ハナ肇、高島忠夫、団令子、水野久美
『喜劇 駅前天神』 昭和39年 カラー 監督:佐伯幸三 出演:森繁久彌、フランキー堺、伴淳三郎、淡島千景、三木のり平
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