お知らせ
2015.12.18
トヨタ、グーグル・・・・・・大手企業がこぞって採用する暗闇研修って何!?
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
ある日、突然、暗闇に放り込まれたら、あなたはどうなる!? 何時間いても、目が慣れることのない暗闇を体験できる空間「DID(=ダイアログ・イン・ザ・ダーク)」が今、話題になっています。東京・外苑前にあるこの施設は、目以外の何かで物事を感じることを目的とした空間。さまざまなプログラムや仕かけが用意されており、最大8人のグループで未知の体験を共有します。それぞれのグループにはアテンドがつき案内してくれるのですが、実は彼ら、視覚障がい者なんです。いわば、暗闇のスペシャリストである彼らと行動することが、このプログラムに奥行きを加えている理由のひとつ。最近では、トヨタ、グーグル、資生堂、ANAなど、大手企業がこぞって研修プログラムとして利用し、成果を上げているそうです。
DIDは1988年にドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれ、世界に広がり、現在では800万人を超える人々が体験しています。本著では、DIDの魅力についてわかりやすく解説。「DIDを体験すると、今まで気づかなかったものに気づくことができます。暗闇の中では、社会的な地位や肩書き、容姿、名前も役に立ちません。年齢や性別を超えて、フラットな立場で接することができるのです。まだ体験していない人には疑似体験を、すでに体験した人には追体験となるような内容になっています」(担当編集者)
本書の巻頭では、生物学者で数多くの著作を持つ福岡伸一先生の特別寄稿によって暗闇の効果を分析! また、前半部分では、過去の体験者の追跡ルポ、大手企業ボードメンバーによる社内研修の効果に迫ります。さらに、後半では、アテンドとして活動している視覚障がい者たちに密着し、その鋭い感性や感覚の秘密に肉迫。これまでほとんど知られることのなかった、彼らの才能が明らかに!! 暗闇と暗闇のスペシャリストを通して、多くの気づきを与えてくれる一冊です。
『ダイアログ・イン・ザ・ダーク 暗闇の中の対話「みるということ」』
関連リンク