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2016.2.1
プロ野球チームが農業、畜産業、旅行業!? 型破りな手法で"球団再生"のみならず"地方創生"も実現した真実の物語。 『牛を飼う球団』
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オーナーが球場で売り子になる!
練習後、選手たちが農作業に精を出し、牛の飼育をする!
選手やトレーナーが子供たちに、特別授業を行い、体力テストの数値が飛躍的に向上!
旅と野球を結びつけた「ベースボール・ツーリズム」で観光客増!
不動産会社の社長だった北古味鈴太郎は、消滅寸前だった独立リーグの球団「高知ファイティングドッグス」の経営を引き受け、創設初の"単年度黒字化"という快挙を達成した。その経営再建策は、既成概念にとらわれない仰天の発想に支えられていた。
そもそも独立リーグとは何か? わからない人も多いはずので、簡単に説明すると、皆がよく知るセ・パ12球団で構成された日本野球機構(NPB)とは別に組織されたプロ野球リーグの総称のこと。とはいえ、プロ野球といっても、NPBに進めなかった選手たちが大半。野球をあきらめきれない選手たちのセカンドチャンスの場でもある。1球団あたりの予算は、NPBを100とすると独立リーグ1。経営に困窮している球団も多い。「高知ファイティングドッグス」もそのひとつだったが、北古味オーナーを中心とした故郷を愛する人たちの手によって、"球団再生"のみならず、"地方創生"を実現していく。
単なるサクセスストーリーではない、本書の内容に、全国の書店員の方々からも熱い声が届いている。
「野球には正直疎い自分には独立リーグとは初めて聞く単語でした。それが読み始めてみると自分が思い描いていたプロ野球の世界とは違う、選手ではなく裏方として、チームを支える人達に焦点を当て、地方で問題視されている過疎化や医療格差に球団が一丸となって改善に取り組み、経営難を立て直し地域活性化に貢献していく姿にどんどん引き込まれていきました」(ジュンク堂ロフト名古屋店・大井亮裕様)
「高知ファイティングドッグスを応援したい!!と素直に思えた。『高齢化社会』という言葉をよく耳にするけど、どこか他人事で、その事がこんなにも多くの事につながっていると思わなかった。そして、高知の人の、人、水、土が見えた作品でした」(明文堂書店金沢野々市店・瀬利典子様)
「人は遠いところに夢を見、追いかけがちだが、地域密着でがんばるというのも、わりといいかもしれない。いや、このような生き方が、手に入る本当のしあわせなのだろうなと思いました。コツコツと一歩一歩。大切です」(有隣堂書店伊勢佐木町本店・佐伯敦子様)
『牛を飼う球団』は人気ドラマのようなファンタジックな展開の連続でフィクションのようだが、すべて実話。目から"鱗"と"涙"がこぼれ続ける奇跡のノンフィクションです。
著/喜瀬雅則
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