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2016.2.2
娘との衝突、家庭不和、晩年を支えた女性・・・"クロネコヤマト生みの親"の知られざる素顔に迫る!! 『小倉昌男 祈りと経営』
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史上初! 選考委員全員が満点をつけた、第22回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
家庭から家庭へ。1976年に誕生した「宅配便事業」は、今や生活にかかせないサービスとして定着している。この画期的なシステムをゼロから築き上げたのが、"宅急便の父"こと、小倉昌男氏だ。ヤマト運輸(現ヤマトホールディングス)の社長として「クロネコヤマトの宅急便」を開発した小倉氏の業績は、不朽のロングセラー『小倉昌男 経営学』をはじめ、数多くの書籍や記事で紹介されてきたが、氏の人生には謎も多い。
ヤマト運輸退任後、なぜすべての私財を投じて、福祉の世界に入ったのか?
人物評のギャップ。官庁の規制と闘い、行政訴訟も辞さなかった「闘志」というイメージがあるが、実際の彼は気弱な人物だった!?
晩年、病を抱えた身でありながら、なぜ長女の暮らすアメリカに向かったのか?
著者・森 健が3つの謎を追って、キーマンとなる人物をひとりひとり訪ねていく。ヤマト福祉財団の元役員、元秘書、神父、同級生、晩年を支えた女性、そして、ふたりの子供たち・・・数々の証言をつなぎ合わせ、次第に浮かび上がってくる小倉氏の"人物像"。関係者を含め、誰も知らなかった真実が、今、あきらかになる!
著者は2012年に『「つなみ」の子どもたち』『つなみ 被災地のこども80人の作文集』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したジャーナリスト。本作は著者が初めて手がけた本格人物評伝だ。稀代の経営者が、多忙な宅急便事業開発の裏で人知れず抱えていた秘密に涙し、氏の残した「サービスが先、収益は後」の理念に感服。ジャーナリストの著者が、ひとつひとつ謎を解き明かしていく過程がスリリングで、本格的なミステリーとしても楽しめる。映像化作品としても観てみたい! そんな思いに強く駆られた、超一級品の人間ドラマ!!
著/森 健
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