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2016.2.10
浅田次郎が描く、感涙必至のニッポン発見伝! 『わが心のジェニファー』
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毎年増加を続ける来日外国人の数、彼らは日本をどう見ているのか?
浅田次郎が外国人の目をとおして描いたニッポン発見伝!
日本嫌いな米海軍大将の祖父に厳しく育てられたアメリカ人青年ラリー。ある日、ニューヨークの日本料理店で食事中、日本ツウの恋人・ジェニファーから驚きのミッションが課せられる。「プロポーズの前に、日本を見てきてほしいの。休暇をとって、ひとりでゆっくりと」。
ジェニファー・オン・マイ・マインド。物語は、恋人へのラブレター兼旅行記で進行していく。行きの機内で、日本のエアラインの広さに驚き(実際には乗客が日本人だから広く感じていた)、成田空港でしょうゆとみその入り混じった臭いにおののき、ロケット発射技術なみの発明品・温水洗浄便座に感銘を受け、狭すぎるビジネスホテルにいつしか安息を覚えながら・・・日本を旅するラリー。はたして彼は、ジェニファーと価値観を共有することができるのか・・・?
ラリーが語る日本の表現がとにかく面白い! 彼が道中参考にする2冊のガイドブック「すばらしき日本」(ポジティブ・ガイド)、「日本無秩序旅行」(ネガティブ・ガイド)にも爆笑必至です! 頬をゆるめながら読み進めていた先にある、意外な結末も心地いい。浅田次郎文学の新たな金字塔というべき小説。
著/浅田次郎
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