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2016.3.3
「とんでもございません」は間違い!? 日本人が身につけておくべき『美しい日本語の作法』を学んでみませんか?
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「幼いころより、私は礼法のひとつとして、ことば遣いも厳しくしつけられましたが、振り返ると若い時分では使いこなせない、ともすると不釣り合いなことばもありました。歳を重ねた今でこそ、奥の深いことばを使いこなすことができると思うのです。
小笠原流に伝わる古文書には『時宜(じぎ)によるべし』という教えが多く記されています。時、場所、状況に応じた自然なふるまいや発言ができることこそ、身につけておくべき、ことばの作法といえましょう」
小笠原流礼法宗家・小笠原敬承斎さんが監修し、どなたでも美しい日本語を使いこなせるように、と編まれたことば遣い本の決定版が本書『美しい日本語の作法』です。
「とんでもございません」×
「とんでもないことでございます」○
「とんでもない」は「と(途)でもない」が変化したことばで、思いもかけない、滅相もないという意味を示す、ひとつのつながったことばです。したがって、「とんでもございません」は誤ったことばで、「とんでもないことでございます」「とんでもないことです」が正しい使い方です。
最近、ことばを略したり、間違った使い方が広まって一般的に用いられたりすることが多く見受けられます。上記の「とんでもない」もそのようなことばのひとつです。これでは何が正しいのか、どういうときに使うのが適切なのか、はっきりわからないことばも多いのではないでしょうか。本書では、さまざまなシーンで「美しい日本語」が使えるよう、シチュエーションごとに、6章に分けました。ご家庭で、ご近所で、ビジネスで、「こんなときにはどう言うのがよいのだろう」と迷ったときに、すぐに適切な表現を見つけられる、実用的な1冊です。
「見た目の美しさ、恰好よさを褒められて嫌な気持ちになる人は少ないかもしれません。しかし、それよりも、『品格のあることば遣いですね』と言われるほうがはるかにうれしく、光栄なことと思われませんか。ことば遣いは年齢にかかわらず、気づきと努力で十分に身につけることが可能です。読者の皆様の生活がより豊かになる一助に本書を活用いただけましたら幸甚に存じます」(小笠原敬承斎)
監/小笠原敬承斎
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