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2016.3.4
全国に変革をもたらす県庁職員の熱血ドラマに読者が熱狂中! 『県庁そろそろクビですか?』【売れ行き好調!増刷出来!】
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日本で初めて県内のすべての救急車にiPadを配備し、県の医療機関情報・救急医療情報システム「99さがネット」と連携することで、救急搬送を可視化させて、119番通報から病院搬送までの時間を短縮させた。この仕組みを作ったのは、「"公のための挑戦"こそ、公務員の最大の魅力」と語る、佐賀県庁職員・円城寺雄介さんだ。
すべてはこの出来事がはじまりだった。
「あの・・・すみません。県庁の者ですが、ちょっとお願いごとがありまして・・・。救急車に乗せてもらえないかと思いまして」
佐賀県庁の医務課に異動したばかりの円城寺さんはある日、消防署を訪ねた。救急患者の"たらい回し問題"など、実際の課題がどこにあるのか知るために、現場を見たかったのだ。案の定、消防署の担当者からは「遊びじゃなかとよ! わかっとる? 救急の現場は戦場と同じよ!」と厳しい口調。同じ公務員として現場のルールから外れることはできないという大原則はわかっていた。そこをあえて無理なお願いをしたのは、円城寺さん自身が、県庁での仕事をはじめてからこれまでの職場で学んできた、"現場主義"がなければいい仕事などできないという信念からだ。
自ら救急車に乗り込み、救急搬送に時間がかかるのは「受け入れる病院探しのシステムが確立されていないこと」が原因と知った彼は、周囲の反対と冷たい目にもひるまず、冒頭の改革を実現する。また、協力する人がほとんどいない中でドクター・ヘリ導入に奔走し、すでに多くの命を救うことに成功している。
成果を上げるたび、なぜか厳しくなっていく庁内の空気。同僚からも上司からも冷たい視線を浴び、心が折れそうな幾多の夜を乗り越えた、その勇気と覚悟の核になったものとは。
痛快なエピソードも満載! 歴史好きで、幕末の志士に魅せられ、地元・佐賀をこよなく愛する著者に、県庁での肩書きはない。それでも、全国から講演を依頼され、"お役所仕事変革"のために走り続けている。全国の公務員、またあらゆるビジネスマンの心に火をつける、情熱のノンフィクション!
小学館新書
『県庁そろそろクビですか? 「はみだし公務員」の挑戦』
円城寺雄介・著 定価:本体780円+税
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