3月29日に「マンガ大賞2016」（同実行委員会主催）の授賞式が都内で開かれ、『BLUE GIANT』が見事、第3位に選ばれました！！

　マンガ大賞は、マンガ通のニッポン放送・アナウンサー、吉田尚記氏と書店員らを中心に2008年に創設。選考対象は、昨年（15年1月1日～同年12月31日）コミックスが出版された通巻8巻以内のマンガ作品です(過去の大賞受賞作は除く)。96人の選考員が推薦した226作品の中から上位10作品がノミネートされ(2016は同点10位があったため11作品)、そのノミネート作品を選考員が目を通して投票(1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントで採点)し、順位を決定します。

　今回『BLUE GIANT』で3位に選考された著者・石塚真一氏は、前作『岳』で2008年の第1回マンガ大賞を受賞。そんな彼が、次のテーマに選んだのは、世界一のジャズプレイヤーを目ざす少年の成長物語です。

　主人公はバスケ部に所属する高校生・宮本 大（ミヤモト ダイ）。中学の時、友人につれられて観に行ったジャズの生演奏に、心打たれるところから物語は始まります。

　ダンクシュートを打つ身長も、ジャンプ力もない。身体には限界がある。でも音にはきっと・・・。大はすっぱりとバスケの道を捨て、たった独りでただがむしゃらにテナーサックスの練習をはじめます。

「絶対にオレは世界一のジャズプレイヤーに、なる」。

　ジャズに魅せられた少年が世界一のジャズプレイヤーを志す！

　マンガの中からあふれ出てくる「音圧」と「情熱」に心が共振すること間違いナシ！ 厚みのある物語と複雑で奥行きのあるキャラクターにぐいぐい引き込まれていきます。毎巻、読み終えるたびに、力が湧いてくる熱い作品です！！

　最新第8集では、大とトリオを組んだピアニストの雪祈（ユキノリ）が、ソロ演奏の壁を乗り越えようともがき苦しみつつ、大たちと共に前に進んでいきます。ぜひこの機会に、8巻までイッキ読みしちゃいましょう！！

ビッグ コミックス スペシャル

『BLUE GIANT [8]』

著／石塚真一

『BLUE GIANT』ラジオCM