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2016.7.28
人間は孤独じゃない。ひとりこそ、ポジティブな生き様。『ひとりを怖れない』
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キーワード: 矢作直樹 医者 ヘルスケア ひとり 孤独
「ひとり」は寂しいとか、
「人間皆孤独」なんて情報に惑わされない!
総務省・国勢調査(2010)によると、ひとり暮らし世帯は1679万世帯、対して、夫婦と子どもからなる世帯は1444万世帯。2035年になると、ひとり暮らし世帯は1846世帯にまで拡大すると予測されています。
‹‹国は本書のテーマである「ひとり」という状況を前提とした新しい戦略を打ち出す必要に迫られると思います。
まずは、ひとりは危険、寂しい、つらいなどというネガティブ情報の垂れ流しを真に受けるのをやめること››
『ひとりを怖れない』の著者であり元東大附属病院救急部・集中治療部部長の矢作直樹氏は、2016年に同病院を退官。壮絶な救急医療の最前線から離れ、組織に属さない環境で暮らしはじめたことをきっかけに、「ひとり」の意味合いについて、思いをめぐらせるようになったそうです。
‹‹ひとりは寂しいとか
怖いとか感じるひとも
いるようだけれど
ひとりは100%
本音の世界
無理なことを
本当は嫌なことを
演じなくてもいい
本当に快適な世界››
矢作氏は「ひとり」というキーワードを元に、頭に浮かんだ「言霊」を思うままに記し、なぜそのような言葉が浮かんだか考察。それを一冊にまとめたのが本著です。
「ひとり」は特権、「ひとり」はポジティブ!
「ひとり」を楽しめる人はさまざまな「特権」にも恵まれる、と著者はいいます。
・ 人生の主役になる
・ 妙な不安が消える
・ 誰といてもどこにいても心の芯がブレない
・ 他人を受け入れられる
・ ひととの距離感をうまくはかれるようになる
・ 評価の奴隷にならない
・ 想像力が鍛えられる
・ ごはんがおいしく感じる
・ 若返る
これらは、著者が思索した「ひとり」のメリット。「ひとり」でいることをネガティブに考える原因はなんなのか? なぜ集団に属していたいと思うのか? それらをよくよく突き詰めていくと、「ひとり」が決して悪い状態ではなく、むしろポジティブな生き様であることに気づかされます。
‹‹「人生を楽しむことは、ひとりでもできること」だと、私は感じています。
寂しい、怖い、そんな感情を越えた先にあるのは、心から満ち足りた、たったひとりの時間です。ひとりを怖れることなど決してありません››
無理に求めず、自分が自分らしく、あるがままでいられる状態こそ、「ひとり」。職場、学校、家族、友人、さらにはFacebookやツイッターなどのSNS・・・広がり続けるコミュニティとともに増加するトラブルやストレス。本書には、人間関係の悩みを抱えがちな現代社会を生き抜くヒントがちりばめられています!
著/矢作直樹
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