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2016.10.14
「脅し」「サボり」「偽装」「粉飾」・・・学生・教員・経営者すべてが劣化!『Fランク化する大学』
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キーワード: 大学 大学生 社会
教員は見た! 今の大学は問題だらけ!!
入学案内の「粉飾」
有名就職先は「バブル期のもの」!?
高い就職率は「数字のマジック」
オープンキャンパスは「過剰演出」
タレント教授は「客寄せパンダ」
オシャレな学食は「ツリ広告」!?
↑上に記した例はすべて真実です。調べ出したら枚挙にいとまがありません。現在の大学は、学生、教員、経営者、すべてが劣化! 本書では、このような大学の"機能劣化"を「Fランク化」と呼んでいます。
※「Fランク」とは元々、大手予備校がつくった言葉で「ほぼ無試験で入学できるランク」を意味する(現在、この予備校では使われていない)。本書では、「Fランク化」を"劣化"の意味で使っている。
著者の音真司氏は2016年3月まで3つの大学で5年間教鞭をとっていましたが、その前はふつうの会社員でした。会社員の目線で見ると、大学は一般企業にくらべても、問題だらけだったといいます。
講義中にモップが飛んでくる、「ヨーロッパ」を国の名前だと勘違いする学生、キャバクラでバイト後、二日酔いで授業を受ける女子学生・・・大学生の質の低下がさかんに叫ばれていますが、劣化しているのは学生だけではありません。
「ビジネス系ドキュメント」のビデオ映像を流すだけの授業をする講師、学生同士の名ばかりディスカッションでサボる教員。大学経営者は、低賃金で非常勤講師を雇い、浮いたカネで有名人を教授にしたり、有名アスリートを運動部監督に迎えたり・・・。
第1章と第2章で、現在の大学を取り巻く状況を紹介。
第3章で問題点を分析。
第4章では良い大学の選び方、パンフレットやウェブサイトの見方やポイントに言及。
第5章では、大学選びの新たな基準としてゼミにフィーチャー。
このまま多くの大学がFランク化すると、日本という国がFランク化してしまいます。これは受験生や学生、保護者だけではなく、日本全体の問題なのです。教員だった著者が「大学が抱える病理」を明らかにした問題提起作!
小学館新書
著/音真司
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