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2016.10.28
「旅が困難であればあるほど、深い世界に降りていくことができる」。厳しい自然のなか、大地とともに生きる人びととの出会いを通してとらえた「祈り」とは? 『Kor La -コルラ‐』
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キーワード: 写真集 アート 旅 仏教 チベット
チベット仏教圏をめぐる旅。「祈りとは何か」を写真を通してとらえる!
「日経ナショナルジオグラフィック写真賞2014」グランプリ受賞!
写真家・竹沢うるま氏は、ダイビング雑誌のスタッフ・フォトグラファーを経て、
2004年より写真家としての活動を本格的に開始。
2010年〜2012年にかけて、
北米、南米、南極、アフリカ、ユーラシアの 5大陸、
1021日103カ国をめぐる旅で35万点という膨大な写真を撮影。
そのうち厳選した280点を写真集「Walkabout」にまとめました。
それから3年、新たな旅を『Kor La -コルラ‐』と名づけ、
日本とチベット仏教圏をおよそ2年の間、行き来しました。
「コルラ」とはチベット仏教徒が、信仰の対象を時計回りに巡礼することです。
「コル」は廻る。「ラ」は峠を意味します。
‹‹静寂の風。
祈りの旗がゆらめく。
新たな旅が始まる››
ヒマラヤ周辺の厳しい自然の中で生きる人びとの生活を追い、
彼らの中に生まれる「祈りとは何か」写真を通してとらえる試みです。
‹‹霧に沈む森は、心の迷いの風景。
迷いの森を抜けるには、
信じ切れる何かを持っていかなければならなかった。
巡礼者にとっての祈り。自分にとっての何か。
それは一体、何なのだろうか››
1ページ、1ページ、めくるたび、深遠へと落ちていく思考、
立ち止まり、迷い、逡巡したのち、みえてくる自分とは?
本を閉じたあとも、ゆっくりと余韻が広がる一冊です。
‹‹過酷な旅になることが予想できた。4000メートルを越える高地、マイナス20度の世界、国境紛争、侵略と亡命の最前線。しかし、旅が困難であればあるほど、深い世界に降りていくことができる。肉体の限界を超え、精神の深みに降りていく。そうすることで「祈りの意味」に近づくはずだった››
著者はファインダーを通して何を見、何を感じたのか?
自身によるキャプションとあとがきも必見です。
著/竹沢うるま
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