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2017.3.16

超名門野球部【謎の廃部】の真相に迫る『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』

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超名門野球部【謎の廃部】の真相に迫る『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』

1962年春の初登場初勝利以来、甲子園春夏通算96勝。

1978年夏、西田・木戸のバッテリーを擁し「逆転のPL」で初優勝以来、全国制覇7回。

プロ野球には実に81人もの選手を送り込んだ。

 

 3月19日に開幕するセンバツ甲子園には、大阪代表として大阪桐蔭と履正社の2校が出場する。どちらも全国制覇を狙える超強豪だが、その両校の指導者にとってかつて、遙か遠くにある目標であり、地方予選で厚い壁として立ちふさがっていたのが、PL学園だった。

 

 桑田真澄、清原和博、立浪和義、宮本慎也、前田健太……プロに進んだOBは、数が多いだけでなく、球史に名を残す一流選手が数多く存在する。

 

 あの、ユニフォームの胸を飾る2行の文字、そしてスタンドを揺るがす人文字。 それを見ただけで、試合前から相手チームは萎縮した。

 PL学園――。

 世代によって印象に残る選手は違うかもしれないが、どの時代も、見る人を魅了した高校生離れしたプレーは、他校の選手にとってはまさに難攻不落の存在だった。

 

 “名門校”や“古豪”と呼ばれる学校は数多くある。でも、このチームはちょっと違う。超激戦区の大阪にありながら、何十年も“超名門校”であり続けたのだ。

 それが2009年夏を最後に甲子園には出られなくなり、2016年夏をもって休部に追い込まれた。

 何故? いったい何があったのか?

 

 2016年夏、最後の大阪予選に臨んだPL学園野球部員は、特待生もいない「普通の高校球児」12人。監督は、野球経験のない「素人監督」。様々な事情に翻弄されながら、超名門校の看板を背負い、12人は「ラストゲーム」に臨んだ。

 

 PL野球部を取り上げた書籍は数多い。だが、本書は、野球部誕生の経緯や黄金期の圧倒的な強さ、そして迷走を丹念に追い、その背景にあった学園の母体であるPL教団の信仰の関わりまでも初めて深く掘り下げた。他書とは一線を画する内容である。野球部OBのみならず、学園・教団関係者の証言を積み上げ、栄光と「謎の廃部」の裏側を明らかにした、第23回小学館ノンフィクション大賞受賞作、待望の単行本化。

 

永遠(とわ)PL学園 六〇年目のゲームセット

柳川悠二・著 定価:本体1,500円+税

本書の内容はこちら

 

 

【小学館ノンフィクション大賞 選考委員も大絶賛!】

高野秀行(ノンフィクション作家)

「抜群の取材力と高い完成度。PL野球部『栄光と凋落』の裏にあった秘史が描き出された」

三浦しをん(作家)

「名門校の重すぎる伝統を背負った『最後の12人』の必死の頑張りに、思わずジンときます」

古市憲寿(社会学者)

「多くに読者はPL野球部の異常さや崩壊を笑えないはずだ。本書は平成版『失敗の本質』である」

 

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