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2017.4.6
保育園に人気のカフェやコーヒースタンドがある『まちの保育園を知っていますか』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
キーワード: ファミリー キャリア 子育て 教育 コミュニティ
コーヒー待ちにサラリーマンが子どもたちと対話?
「まちの保育園」は、東京にある認可保育所。
小竹向原、六本木、そして吉祥寺で、特色ある保育を行なっています。
「まちの保育園 小竹向原」に併設されているのは
人気カフェ「まちのパーラー」。
また、「まちの保育園 六本木」の軒下にあるのは
コーヒースタンド「まちの本とサンドイッチ」。
そこには、コーヒーを待っている間に、
子どもたちの話を聞くサラリーマンや、子育ての悩みを相談にくるお母さんの姿が。
オフィスで働く女性がカフェをきっかけに保育園に興味をもち、
ボランティアになったというケースも。
「まちぐるみ」で子育てを! 子どもたちと「まちづくり」を!
大学時代、レッジョ・エミリア教育にインスピレーションを得た著者は、
保育と地域コミュティを結びつけたまちづくりを実現するべく、
博報堂に入社後、不動産ベンチャー経営を経て、保育現場での実践活動に参画。
「こどもも地域も生きるコミュニティづくりを、
日本の保育(幼児教育)環境や日常生活の豊かさにつなげて行きたい」と願い、
2010年4月ナチュラルスマイルジャパンを創業。
2011年4月「まちの保育園 小竹向原」を開園。
そして、2017年4月には「まちのこども園 代々木上原」も開園しました。
※ レッジョ・エミリア教育とは、「子どもにとっていい環境を考え続けている」
北イタリアの小都市レッジョ・エミリア市で生まれた教育理念。
1991年にアメリカ版ニューズウィーク誌に取り上げられ、
教育界で高く評価されました。それ以来、世界的に注目されています。
「まちの保育園」の理念には、「3つの力を信じる」というものがあります。
1.子どもの可能性を信じる
子どもの無限の可能性を信じて、その興味・関心、
子どもが「心を動かされる」ことに寄り添う。
2.対話の力を信じる
子ども・保育士・保護者・地域の人も含めた、あらゆる関係において対話を重視する。
その時間確保のため、大人主導のイベント(運動会や発表会)は
行なわない(子ども発信のイベント多数)。
3.コミュニティの力を信じる
地域に開かれた園にする。多様な人とのかかわりによって、
子どもの個性や可能性が引き出される。隣近所がつながることで、
「孤育て」に陥りがちな家庭や、高齢者や独居老人も新たな交流の機会を持てる。
「人格形成期」といわれる0~6歳の子どもたち。
その間の「出会い」や「経験」の多様性、「学ぶ経験」が、
学力だけでなく「やる気」「忍耐力」「協調性」などの
非認知的能力を高めることがわかってきました。
そのため、世界的に就学前教育に注目が集まっています。
しかし日本では、待機児童や建設反対などネガティブな話題ばかりが注目され、
乳幼児教育のグランドデザインが描けていないのではないでしょうか。
著者が代表をつとめる「まちの保育園」では、
「働く親が子供を預ける」場所としてだけでなく、
「まちのインフラ」を目指して、これからの保育園のカタチを模索しています。
子育て世代だけでなく、幅広い層の方に読んでほしい、
これからの日本社会の在り方についても考えるきっかけになる一冊です。
『まちの保育園を知っていますか』 著/松本理寿輝
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