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2017.5.22

入れ歯なし、補聴器なし、物忘れなし。92歳現役日本料理研究家の体を培った『ばぁば 92年目の隠し味』

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入れ歯なし、補聴器なし、物忘れなし。92歳現役日本料理研究家の体を培った『ばぁば 92年目の隠し味』

ばぁばのとっておきレシピと珠玉の金言集!

‹‹前著「ばぁばの料理 最終講義」の上梓でひとまずは"最終"のはずだったのですが、

閻魔様の心変わりか、あるいは天国のパパ(夫・鈴木清佐さん。1999年逝去。享年91)

「もう少し先でいいよ」と渋っているのか、92歳の春を安穏に迎えることができました。

髪も歯も自前、目も耳も不自由はありません。

強いて言えば、嫌なことはさっさと忘れるクセが増強しまして(笑い)、懲りないと言いますか、

覚えておくべきことまで記憶に留まらないのは困ったものです。

何よりもありがたいのは、これまで"食欲がない"経験がないこと、寝こまずにすんでいることです››

 

入れ歯なし! 補聴器なし! 物忘れなし! 食欲旺盛!

生涯現役の日本料理研究家・鈴木登紀子さん(92歳、通称・ばぁば)の体を培ったのは、自らの家庭料理でした。

「きょうの料理」(NHK)の看板講師として人気ダントツの著者が1500超のレシピから厳選した40品を紹介!

また、時にやさしく、時にお小言を交えながら、みずからの人生を語ります。

それはテレビの口調のまま、懇切丁寧にして縦横無尽!

 

最新著書『ばぁば 92年目の隠し味』では、ばぁばがこれまで作り上げてきた1500超の料理から40品を厳選し、

四季の順にそのエッセンスをあかします。 

いずれの料理も旬の魅力を存分に生かした一皿で、定番から新たな工夫を加えたメニューまで、

どれもこれも、ばぁばならではの「日本の家庭料理」です。

解説はすべて最新語り下ろし。

作り方だけでなく、その料理に秘められた思いも。

料理書でありながら、全編に、ばぁばの人生が凝集されています。

 

‹‹下ごしらえは手間ではないの。

下ごしらえからがお料理なの。

すっぴんに紅差して「お化粧」とは言わないでしょう››

 

‹‹惜しんではいけないの、食材も愛情も。

いつか子供は巣立ち、夫とも別れの日が訪れます。

ちんまりとお料理を作っている時間こそもったいないと思うわ››

 

滋味深く、温かみに満ちたばぁばの言葉。

「長生きの秘訣はよくわからない」と言いつつも、

「三食きちんと食べること、くよくよ考えないこと。笑顔を忘れないこと。

手をかけたお料理で命を大切に紡ぐことが基本中の基本」と言います。

92歳の美味礼賛、これぞ、ばぁばの集大成にして最終講義です。

本書のレシピ解説は日本料理の歴史や特長、行儀作法をも網羅しているので、

世界遺産に認定された"和食"を改めてイチから学べるテキストとしても役立ちます。

 

『幸せを呼ぶ人生レシピ  ばぁば 92年目の隠し味』 著/鈴木登紀子

 

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