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2017.10.26
日本アカデミー賞作家が描く、涙あり笑いありの痛快珍道中第二幕!『駄犬道中こんぴら埋蔵金』
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キーワード: 時代劇 エンタメ 映画 旅
目指すは鼠小僧の埋蔵金! 大人気笑劇珍道中第二幕!!
前作、「駄犬道中おかげ参り」で、博徒の辰五郎は、江戸深川の賭場で大勝負に負け多額の借金を背負った夜、くじによって長屋の代表者に選ばれ、お伊勢さんに参ることになりました。
旅の途中に出会った「代参犬」翁丸(おきなまる)、奉公先を抜け出してきた子供の三吉、わけありの美女・沙夜と、ひょんなことから家族のフリをしながら、伊勢へのおかげ参りを無事完了。
続編となる『駄犬道中こんぴら埋蔵金』は、一行が伊勢に落ち着いていたところから幕を開けます。
‹‹おかげ参りを終えた辰五郎と三吉、沙夜、そして代参犬の翁丸は、しばらく伊勢に落ち着いていた。参拝客が後から後から押し寄せ、ガマの油が飛ぶように売れたからである。
「父ちゃん、今日もたっぷり儲かったね」
夕暮れ、宿への道を歩きながら、三吉が頬をゆるめた。あとで稼ぎを帳面につけるのは三吉の役目である。
「どうだ三吉、俺の思いつきは。これぞガマの油三刀流よ」
辰五郎もいい心持ちで答えた。
このところ辰五郎がガマの油を売っているあいだに、三吉と沙夜が浅蜊を捕ったり油を混ぜたりして商品をせっせと作っている。三人がかりの商売であった。
しかも「伊勢のご利益入りガマの油」とやったものだから、参拝を終えて帰る人に、飛ぶように売れた。辰五郎の言い分によれば、「伊勢の材料を使って、祈祷しながら作ったものだからどんな傷も治る」とのことである。
こうなると一日の稼ぎは三両(約十八万円)を上回った。››
一行は10日ほど伊勢に滞在して貯めた金、二十五両を手に、「代参犬」翁丸の最終目的地・四国の金毘羅を目ざすことに。
京から大坂へと入った一行は、辰五郎のガマの油売りの師匠から「お宝の地図」だという巻物を託されます。
そのお宝とは、なんと巷を賑わす大泥棒・鼠小僧の埋蔵金!?
巻物を狙って次々と襲いかかる刺客たち。
3人と1匹は無事に金毘羅へと辿り着き、埋蔵金を手にすることができるのか。
新たに加わった仲間、金太の大活躍!! 三吉の実の父親が登場!? 辰五郎と沙夜の恋の行方は?
笑いと涙と釣りと博打とご当地グルメ満載の笑劇珍道中です。
著者の土橋章宏さんは「超高速! 参勤交代」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した、今、注目の作家!
2014年に公開されたエンターテイメント時代劇「超高速! 参勤交代」は個性あふれるキャラクター、ユニークな展開、痛快なあと味がウケて大ヒット!
続篇となる映画「超高速! 参勤交代 リターンズ」も年配層から根強い支持を受けました。
本著もその流れを組む、超絶ポップな新タイプの時代劇です。
著/土橋章宏
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